疫病は夏場の台風で拡大する!?予防効果が高いアミスター20JA都城に、さといもを全量出荷する松山光春さんは、毎年、 他の生産者よりも2割以上多い反収2・3〜2・5トンを収穫するベテラン農家です。松山さんが励行するさといも栽培のポイントは、種芋の消毒、堆肥の投入、排水対策など。「堆肥は定植の前に10aあたり1〜1・5トン投入し、マルチシートを張る前に有機質の元肥 を投入します。また、排水対策も大事ですね。梅雨時期に入る前には、圃場の周りやうね間に溝を切り、排水性を高めます」。しかし、収量に最も大きな影響を及ぼすのは、台風と5年前 頃から問題化してきた疫病なのだと言います。「夏場の台風で茎や葉が折れたりダメージを受けるという影響もありますが、きちんと防除していないと台風の風で疫病の胞子が飛んで圃場にまん延するんです」。雨の飛沫や風によって広がっていくという疫病。定期的に防除しないことで疫病が発生し、収量が半減してしまう生産者も多いのだとか。松山さんは、JAからの紹介で3年前からアミスターを採用。梅雨前など生育期に2、10aあたり300ℓを動噴で散布していらっしゃいます。「疫病の予防効果、治療効果が高いですよね。導入以来、毎年反収2・3トン以上とれて助かってます。今年(2020年)はローテーション防除の試験をしているのですが、アミスター20を使った圃場と無防除の圃場では格段の差があります。特に、台風後の場合、無防除の圃場は、葉が茶色く枯れてなくなっちゃったけど、アミスター20の圃場は疫病も発生せず葉もイキイキしています」。防除作業を省略する生産者が多い中、「定期的にしっかりと防除することで、薬剤コストをかけても十分見合う収量が維持できる」と話す松山さん。今年も例年通りの反収を心待ちにしていらっしゃいます。松山さんに聞きました!さといもMIYAZAKI都城市10定植芽かぎ殺菌剤系統の異なる他殺菌剤との体系で、疫病リスクが高い8月に2回散布収穫■さといもの防除試験スケジュール(2020年)6月堆肥1月2月3月7月8月9月10月11月12月ローテーション防除4回ローテーション防除4回(予定)アミスター20フロアブルアミスター20についてちょっとひとことさといもは市場の価格変動が大きいのですが、年末時期には取引価格が上昇します。きちんと防除すれば、品質・収量が向上し、収益が上がる作物なので、アミスター20など防除効果が高い薬剤で、適期防除するのをおすすめします。 回 宮崎県都城市松山光春さん20年前にJA都城を退職し、専業農家に。さといも20a(赤目)、水稲、かんしょ(原料用)を作付。20フロアブル(以下、アミスター20)アミスター20フロアブル 実感レポート宮崎使っていない圃場と比べると格段の差。反収も毎年2.3トン以上穫っています。松山さんの「アミスター■20フロアブル」病害防除日誌
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