H0525_みちくさプレス86号
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除草作業の効率化に向けてパクパクが使える唯一の除草剤糖度の高いてんさいを収穫するため、毎年5月末から8月末 にかけて10日に1度は液肥を施用しているという杉山欽一さん。作物の品質向上に取り組む一方で、課題となっていたのがツユクサ、アカザといった一年生広葉雑草の除草でした。てんさいの除草では、定植後に3種の選択性除草剤を混合しスプレイヤーで散布していますが、ツユク サ、アカザは取りこぼしが避けられず、奥様が手取り除草していたと言います。杉山さんは5年前からだいず圃場に、除草剤塗布器「パクパク」でタッチダウンiQを広葉 雑草に塗布する除草技術を導入していましたが、2020年3月にてんさいで適用拡大となったのを機に、てんさい圃場でもパクパクを使用されています。「暑い時期の手取り除草の必要がなくなったから、すごくラクになったよ」と杉山さん。杉山さんは、ボタン操作で泡状のタッチダウンiQを吐出できる電動アシストをパクパクに取り付け、てんさい圃場の除草作業を実施されています。「パクパクの手動タイプは塗布するときに上下のグリップをギュッと握るから、長時間やってると手に疲れがたまるけど、電動アシストは、かなりの労力削減効果があるんじゃないかな」。杉山さんはタッチダウンiQの効果についても高く評価。「パクパクの泡は30分程度雑草にとどまってるし、泡が乾けばその後に雨が降ってもしっかり枯らしてくれる。パクパクが使える除草剤はタッチダウンiQだけだから重宝するね」。最後に、(株)サングリン太陽園の本瀬利幸さんにパクパクの上手な使い方をアドバイスいただきました。「新芽が出てくる生長点や、葉と茎の付け根、最上位葉といった部分に塗布すると効果的なようです。十勝管内では、すでに5年前からだいずで使用されており、てんさいでも今後さらに普及していくと考えています」。てんさい杉山農場代表の杉山欽一さん(左)と、サングリン太陽園の本瀬利幸さん■てんさい(移植栽培)の除草スケジュール播種デュアールゴールドなどの選択性除草剤HOKKAIDO河東郡音更町選択性除草剤12移植非選択性除草剤パクパクによる塗布処理収穫杉山さんに聞きました!3月4月5月6月7月8月9月10月11月タッチダウンiQパクパクについてちょっとひとこと発売当初はショートタイプしかなかったので少々腰を曲げる必要がありました。しかし、ロングタイプが発売されてからは、腰を曲げずに作業できるようになり、妻の体への負担も軽減されているようです。      タッチダウンiQ 実感レポート北海道タッチダウンiQとパクパクのコンビは、作業の効率化と労力削減の強い味方だね。北海道河東郡音更町杉山欽一さんJAおとふけ管内で、てんさい、小麦、小豆、だいずなど計33haの圃場を経営する有限会社杉山農場の代表。難防除雑草対策に、除草剤塗布器「パクパク(PakuPaku)」を活用。杉山さんの「タッチダウンiQ■」雑草防除日誌

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