H0525_みちくさプレス86号
4/16

島原市の有明地区を中心うブランドネームで厚い信頼をいただいています。──管内産にんじんのセールスポイントについてはいかがですか。島田部会長 にも噴火していることから、管内は肥沃な火山灰土に恵まれており、にんじんやだいこんなどの栽培に適した排水性の良い土壌です。にんじんの品種は、春夏にんじんが「彩誉、翔彩、愛紅、向陽2号」、冬にんじんが「向陽2号、翔馬、愛紅、夏蒔き彩誉」。肌がなめらかで、鮮やかな紅色が管内産にんじんの特徴です。雲仙普賢岳が江戸時代──まず、産地の概要からお聞かせください。宮崎主任 とするエリアでは、50年以上前からにんじん栽培が盛んで、有明人参部会に138名が所属。春夏にんじん94ha、冬にんじん76haを作付しており、春夏と冬の両方を手がけているのは西日本で当JAだけです。管内のにんじんを一手に集荷する有明人参選果場では、平均で1日80トンを選果。主に九州・中国地方、京阪神地区の市場に出荷されています。古くから取引のある一部の市場では、有明のネーミングではなく、旧大三東村の地名からとった「大三東」とい──品質の高いにんじんづくりのポイントを教えてください。島田部会長 やはり土づくりではないでしょうか。部会では毎年、圃場ごとに土壌診断を行い、結果にもとづいた施肥量で化成肥料の元肥、追肥を実施しています。また、春夏にんじんの収穫後は、牛糞堆肥を投入し、ソルゴーやヘイオーツといった緑肥を播種します。緑肥は連作障害を低減する効果と、酸素供給により良好な土壌環境をつくるのが狙いです。6月にその緑肥をすき込んだのち、土壌消毒、元肥、冬にんじんの播種となります。にんじんおおみさきあやほまれしょうさい色鮮やかな管内産にんじん(写真提供:JA島原雲仙)ハーベスターによるにんじんの収穫(写真提供:JA島原雲仙)JA島原雲仙 有明地区営農センター 宮崎陽介主任(にんじん担当)(写真左)と有明人参部会 島田和久部会長(有明生産部会連絡協議会 会長、JA長崎県人参部会 部会長も兼任)出荷箱ではスローガン「一億人のいぶくろ」をPR3雲仙普賢岳を擁し、農業生産額が長崎県の約4割を占める島原半島を管内とするJA島原雲仙。「一億人のいぶくろ」をスローガンに、さまざまな施設園芸や露地野菜を生産していらっしゃいます。なかでもにんじんでは年間7500トン以上出荷する西日本最大の産地。にんじんの栽培や防除への取り組みについて、同JA有明地区営農センターの宮崎陽介主任と有明人参部会の島田和久部会長にお話を伺いました。長崎県「「一一億億人人ののいいぶぶくくろろ」」ののたためめにに熱熱意意をを込込めめてて。。西西日日本本最最大大規規模模のの春春夏夏・・冬冬ににんんじじんんをを、、

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る