天候に応じて葉面散布の 種類も変える去年多発したタバココナジラミをしっかり抑制YouTube公式チャンネルで動画公開中!ミネクトデュオ粒剤昨年の平均単収は14トン。 もっと単収を上げていきたいと話すのは、トマトの主産地熊本県八代市の担い手、白濱慎一さんです。トマト栽培でいちばん力を入れているのは〝こまめな肥培管理〟。鉢上げ前に牛糞堆肥、定植前にぼかし肥料、9月に追肥、その後は樹勢を見ながら液肥や葉面散布を適宜行っ ていくのだとか。「先の天気を読んで、ハウスごとに葉面散布の肥料や農薬の種類も変えていくんです」。そんな研究熱心な白濱さんがここ数年で直面しているのが、タ バココナジラミが媒介する黄化葉巻病による収量やA品率の低下。 いちばんひどかった昨年はあたり2000本ある株のうち200〜300本が黄化葉巻病の被害にあい、1割以上収量が低下してしまったそうです。白濱さんはJAやつしろ南部、10a営農センターからの紹介で今年の8月中旬、定植前にミネクトデュオ粒剤(以下、ミネクトデュオ)を散粒器で「りんか」の苗に処理しました。取材にお邪魔したのは1ヵ月後の9月中旬。ハウスの中を歩く白濱さんは頬をゆるめながら話します。「今年はタバココナジラミがすごく少ないんです。黄化葉巻病の発生も抑えられていて症状も全然出ていません。いままでの粒剤からミネクトデュオに替えて正解でした」。昨年使用していた粒剤はポットに散布して灌水した際に溶けにくく、ポットからこぼれ落ちてしまう部分があったので、効果的に不安があったのだとか。「ミネクトデュオは水をかけると、ポットからこぼれ落ちずに一か所に留まる感じ。しっかり根が成分を吸ってくれるんでしょうね。だから安心なんです」。来年も定植前にミネクトデュ 9オを使って、タバココナジラミによる黄化葉巻病を抑えたい。そう話す白濱さんの自信に満ちた表情が印象的でした。7月8月9月10月11月翌年6月■トマト(りんか)の防除スケジュール鉢上げ殺虫剤をメインに数回防除白濱さんに聞きました!収穫殺菌剤をメインにローテーション防除KUMAMOTO八代市殺虫剤定植ミネクトデュオ粒剤殺虫剤をメインにローテーション防除ミネクトデュオ粒剤 実感レポートミネクトデュオ粒剤についてちょっとひとことミネクトデュオにはイヤなにおいじゃなくて独特のにおいがある。だから、ちゃんとポットに処理できたっていう感じがしてボクは好きなんです。今後の目標は、A品率の向上と単収20トンですね。熊本県コナジラミをしっかり抑えた。毎年困っていた黄化葉巻病が今年はまったく出ていません。熊本県八代市白濱慎一さんJAやつしろトマト選果場利用組合南部館に所属。大学を卒業後新規就農した専業農家4代目。大玉トマト92a(りんか、桃太郎ピース)、水稲56aを作付。就農当初よりトマトを手がけ、今年で12年目を迎える。白濱さんの「ミネクト■デュオ粒剤」害虫防除日誌
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