H0465_みちくさプレス80号
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しもつみかんキャンペーンにより生産者所得も向上低温期の下草除草でプリグロックスLが貢献み水か稲ん和歌山県管内のかんきつ面積1000haの9割が温州みかん、そのうちの6割以上が貯蔵による蔵出しみかんだというJAながみね。同JAしもつ営農生活センターの垣内隆宏センター長と営農指導の坂田寛樹係長にお話を伺いました。「管内の園地ごとに瓦葺屋根・平屋建て・土間づくりの貯蔵庫が点在しています。厚さ20センチの土壁であることと、こまめな換気により、室内の温度・湿度が一定に保たれます。貯蔵箱と呼ばれるみかん棚の上下の位置を入れ替えるのも重要な作業。11月から12月に収穫したものを2ヵ月から3ヵ月の間ここで貯蔵することで、余計な水分をとばして糖度と酸度のバランスがとれたコクのあるみかんに仕上げ、1月下旬から3月中旬にかけて出荷します」。平成18年には「しもつみかん」が地域    3団体商標を取得。それを機にJA・行政・生産者が一体となった、しもつみかんキャンペーン活動を実施していらっしゃいます。希少な年明けのみかん市場となる1月から2月にかけて各地のスーパーを試食販売で巡回するなど、地道な活動に余念がありません。「このキャンペーン活動を行うことで、蔵出ししもつみかんの販売単価が上がり、生産者所得も向上しています」と坂田係長は言います。管内はチャノキイロアザミウマの被害が多く、発生予察情報を提供するなど被害軽減に努めていらっしゃいます。マッチ乳剤の採用もその一つ。「天敵にやさしく、チャノキイロアザミウマやミカンサビダニに効果が高い」と坂田係長。また、かんきつ全般の除草においては、3月と7月にプリグロックスLと土壌処理除草剤の同時処理による下草除草を指導。下津柑橘部会の岡本芳樹副部会長は、「プリグロックスLは枯れるのが速いね。気温が低い時でもよく枯れるから助かるよ」と満足のご様子です。今後は、貯蔵に適した新品種の試作を重ね、ますますブランドに磨きをかけたい、と皆さんに抱負を語っていただきました。11月3月7月12月1月殺虫剤プリグロックスLなどの除草剤土間づくりの貯蔵庫でみかんの糖度を高める■JAながみね 温州みかん(チャノキイロアザミウマ多発地域)  防除スケジュール6月剪定摘果マッチ乳剤JAながみね しもつ営農生活センターの垣内隆宏センター長(左)、営農指導の坂田寛樹係長(右)、下津柑橘部会の岡本芳樹副部会長(中央)収穫貯蔵プリグロックスLマッチ乳剤「蔵出ししもつみかん」としてブランド化し、北海道、東京、大阪などでネームバリューの高いJAながみねのしもつみかん。ここ和歌山県下津町は国内のかんきつ発祥の地と言われ、紀伊国屋文左衛門が江戸にみかんを運んだ船出の地でもあります。園地ごとに点在する瓦葺屋根の貯蔵庫で2〜3ヵ月ねかせてから出荷するというこの「蔵出ししもつみかん」について、JAながみね管内を取材しました。みみかかんんにに。。11〜〜33月月出出荷荷でで高高値値販販売売のの「「蔵蔵出出ししししももつつみみかかんん」。」。土土壁壁のの貯貯蔵蔵庫庫ででねねかかせせ、、ココククののああるる

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