H0465_みちくさプレス80号
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組合の生産者の9割がデジタルミネクト箱粒剤を使用地域一丸となって病害虫対策水稲一日市(ひていち)は13戸の生産 者で構成される農事組合法人。全体の稲作経営面積は19haで、そのうち3haは組合法人として管理しています。現在、一日市の生産者の9割がいもち病対策にデジタルミネクト箱粒剤(以下、デジタルミネクト)を使用してくださっています。そのきっかけは、2015年に代表理事 の藤岡光男さんがいもち病に悩まされたことでした。「当時は別の箱粒剤を使っていましたが、効果不足で、葉いもちが多発してしまったんです。このまま穂にも移ったら、収穫がゼロ になるんじゃないかと心配でした。本田散布の殺菌剤で多少は回復しましたが、収量が例年より落ちてしまったんです。これはなんとかせにゃあと、JAに相談しました」。藤岡さんは、2016年、一部の圃場で試験的にデジタルミネクトを使用。いもち病に悩まされることもなく、収量も回復しました。藤岡さんはその結果を元に一日市の会合で2017年に使う箱処理剤としてデジタルミネクトを推薦してくださいました。「病害虫対策は、統一した薬剤を使い、地域一丸となって行うことが大切。みんなにちゃんと納得してもらうために、効果データを提示してデジタルミネクトは残効が長いことを客観的に説明しました。その上で、今の防除と比較して考えてもらった結果、9割の生産者がデジタルミネクトを選んだのです」。藤岡さんは2016年に続いて、2017年もデジタルミネクトを使用し、いもち病や害虫に悩まされることなく、無事に収穫を迎えることができたそうです。「これまでは、害虫対策として追加防除をしていたこともあるのですが、今年はそれもしなくてよくなりました。そのくらいイネミズゾウムシやイネドロオイムシが発生しなくなったんです。デジタルミネクトに切り替えたら防除が楽になり、手間もかからなくなりましたよ」と話してくれました。5月6月7月8月9月10月■水稲の防除スケジュール田植えデジタルミネクト箱粒剤藤岡さんに聞きました!収穫殺虫剤(カメムシ防除)庄原市HIROSHIMA殺虫殺菌剤出穂殺虫殺菌剤殺虫殺菌剤デジタルミネクト箱粒剤 実感レポート農業についてちょっとひとこと組合には若手が少ないので、後継者をもっと増やすことを考えていかないけんと思ってます。また、航空法の改正によってドローンによる空中散布も可能になり、地域の若手生産者から、オペレーターを育てていくのも課題です。      7広島県いもち病への効果はもちろん、害虫対策もでき、防除が楽になりましたよ。広島県庄原市藤岡光男さん農事組合法人一日市代表理事。19歳で就農して50年。水稲1.5ha(コシヒカリ、あきさかり、もち米)を作付。モットーは「本気でやったら、土地は結果を出してくれる」。土地と向き合い、ていねいな農作業を心がけている。藤岡さんの「デジタル■ミネクト■       箱粒剤」病害虫防除日誌

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