レタス他産地も同じだと思いますまず、土づくりが第一なのではないでしょうか。当管内では、堆肥を投入したり、5年前からは土壌還元消毒による土壌改良を行っています。土壌還元消毒は、7〜8月にフスマを反当り1トンほど圃場に投入し、ビニール被覆後、湛水し発酵を促がして土壌消毒するのですが、土がフカフカの状態になり、根が張りやすく、排水性が高まります。また、ビッグベイン病などの土壌病原菌も殺菌できて、レタスなどの作物が生育しやすい環境になるんです。その分、経費と手間はかかりますが、収量や品質が向上するので、大型生産者を中心に推進しています。また、近年は温暖化など気候変動の影響で、病害や害虫の発生も増えてきましたので、状況に合わせた防除も重要ですね。──近年問題になっているレタスの病害虫について教えてください。近年はオオタバコガによる被渡邊さん 害が増えてきました。同じチョウ目でも、ハスモンヨトウは外葉を食害するので発生が分かりやすいのですが、オオタバコガは外葉は食害せずに結球の中に入り込んでしまい食害するので、出荷後や消費者の手元に行ってから気づくことになる。だから厄介なんです。 てレタスの生育を促す〝蒸し込み〟をすまた、近年は冬期の気温が低い日が続くとビニール被覆内の換気を少なくしることが多いのですが、そうするとべと病や疫病が発生しやすくなるので、上手な防除が必要です。平岡課長 当地区では、オオタバコガなどのチョウ目、カブラヤガなどのネキリムシ、ナモグリバエ、アブラムシ類が重要害虫です。特にオオタバコガやハスモンヨトウは、食欲が旺盛で被害が大きいので、しっかり防除することが大切です。──レタスの大産地JA香川県では、どのような課題を抱えていますか。平岡課長 が、生産者の高齢化が問題ですね。当管内では、箱詰め出荷の支援場を開設し、微力ながら高齢化問題に取り組んでいます。生産者の方がコンテナ出荷したレタスは支援場で箱詰め作業を行うので、高齢の方の労力軽減はもちろん、新規就農者の包装機械購入初期投資も抑えられるので、若い方々の農業参入につながると考えています。──品質の高いレタスづくりには、どのようなことが重要とお考えですか。平岡課長 レタスの生産量年間約1万6800トンと四国最大の規模を誇るJA香川県。なかでも豊南地区はその中核で、レタス部会員約380名にも及び、「らりるれレタス」というブランドで各地域に出荷されています。そんなトップ産地での品質向上への取り組み、病害虫防除について同JA豊南地区営農センター園芸課の平岡利幸課長、豊南地区レタス部会の近藤雅彰さん、同JA営農部園芸課の渡邊丈夫さんにお話を伺いました。フスマによる土壌還元消毒を実施した圃場JA香川県 豊南地区営農センター園芸課の平岡利幸課長(左)と同JA豊南地区レタス部会の近藤雅彰さんJA香川県 営農部園芸課の渡邊丈夫さん13香川県土土壌壌還還元元消消毒毒ななどどでで圃圃場場をを健健全全化化。。防防除除のの徹徹底底でで、高、高品品質質なな「「ららりりるるれれレレタタスス」」をを生生産産。。
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