丸田さんに聞きました! 天敵導入で減農薬を推進 散布翌日には殺虫効果なす農業についてちょっとひとこと農業指導士の資格があるので、新規就農する研修生を受け入れています。やはり、なすづくりは、基本が大事。環境制御技術などは、基本が根底にあっての応用技術です。まずは基本から、を徹底しています。さんにお話を伺いました。なすの生産量が国内トップを誇る高知県。JA土佐あき 管内産のなすは、その生産量の約9割を占めていらっしゃいます。管内でなすを手がけ、数年前から環境測定装置、炭酸ガス発生装置など環境制御技術を導入しているという丸田昭彦 「導入後しばらくは圃場ごとの最適な温・湿度のカスタマイズ など試行錯誤が続きましたが、昨年は単収が2割程度アップしました」と言います。天窓開閉や灌水の自動化により、摘芯・摘葉などの時間を増やせたことも収量・品質アップに役立っている のだと言います。また、病害虫防除の面では、きた同JA。試行錯誤の末、現在はスワルスキーカブリダニとタバコカスミカメの導入により、害虫の防除を行うことで減農薬に努めていらっしゃいます。丸田さんは、発売当初の20年前からアファーム乳剤を愛用。定植前のポット苗に対して1回、定植後のスワルスキーカブリダニ放飼前に1回、アファーム乳剤を散布。秋口のフザリウム立枯病予防にはセイビアーフロアブル20も使用しているそうです。「育苗期は夏場なので、アザミウマ類などの飛び込みが多い。アファーム乳剤は、3大問題害虫のチャノホコリダニ、ハスモンヨトウ、アザミウマ類を同時防除できるので便利ですね。あと、散布翌日には速効防除できるので安心感につながります。定植後の天敵導入前の本圃では、アファーム乳剤で害虫密度をぐっと下げておいて、あとは天敵だけで害虫を抑えるのが基本です」と丸田さんは言います。「環境制御技術とスマートフォンは親和性が高いので、若い世代の方々にもっと農業参入してほしい」と話すJA土佐あきの西岡さんと丸田さん。若い就農者を呼び込むための取り組みにも熱心に取り組んでいらっしゃいます。殺虫剤殺菌剤ローテーションの中で3回散布8月9月10月翌6月セイビアーフロアブル20KOUCHI安芸市左よりJA全農こうち 営農肥料農薬部の大野弘登さん、丸田昭彦さん、JA土佐あき 営農経済部営農指導課の西岡和則さん■なすの防除スケジュール鉢上げ16ローテーションの中で2回散布定植スワルスキーカブリダニ放飼アファーム乳剤収穫(春先)アファーム乳剤 実感レポート15年前から天敵導入を進めて 高知県20年にわたり愛用。3つの問題害虫を同時防除できるから便利です。高知県安芸市丸田昭彦さん250名ほどが所属するJA土佐あき 園芸研究会で4年前まで会長を務め、現在は顧問に就任。なす36a(土佐鷹、慎太郎)、水稲40aを作付。丸田さんの「アファーム■乳剤」害虫防除日誌
元のページ ../index.html#17