H0470_みちくさプレス81号
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 圃場が一夜で真っ白に食害がまったくないし、薬害もないから使いやすい水稲ミネクトスター顆粒水和剤についてちょっとひとことイネドロオイムシとウンカへの効果もそうですが、灌注処理した2〜3日後に田植えしても残効はばっちり。処理も簡単だし、スピーディな作業スケジュールが立てられます。これからも頼りにしてますよ。育苗ハウスも今年の豪雪に埋もれていた 恒夫さん。穴田さんの圃場でイ「夜も眠れないほどのショッキングな経験でした」と語る穴田ネドロオイムシが大発生したのは2016年の夏。長年使用していた殺虫剤(灌注処理)の低感受性が原因らしいとのこと。イネドロオイムシの影響で葉が光合成できず全体の品質が低下し、単収も例年より2俵近くダウンし  たそうです。「イネドロオイムシは田植えの時に成虫が飛来するようで、成虫が産み付けた卵からふ化した幼虫が稲の葉を食害するんです。だから多発生すると、 本当に一夜で田んぼが真っ白になる。せっかく育て上げた稲の葉が真っ白になるから、見た目のショックが大きいんですね。見た目の世間体もよくないから、その夜は一睡もできませんでした」。 穴田さんの水稲防除スケジュールは、5月下旬の田植え時に箱処理剤、7月下旬と8月上旬に殺菌剤・殺虫剤、8月中旬に殺虫剤をそれぞれ無人ヘリコプター散布していらっしゃいます。2017年には、ミネクトスター顆粒水和剤(以下、ミネクトスター)の試験を実施。田植え当日に2ha分の育苗箱800枚に対し定置式動噴で灌注処理しました。「イネドロオイムシへの効果は抜群でしたね。食害もなかったし、姿さえまったく見かけませんでした。心底ほっとしましたし、嬉しかったですね」。「まだこの地区では問題になっていませんが、近隣ではすでにヒメトビウンカの発生(一部は縞葉枯病の被害)が広がっている。だから、ウンカへの備えも大切です。その点、ミネクトスターはウンカの予防効果も高いから、安心感が違いますね」。イネドロオイムシに加えてウンカにも効果が高く、薬害もないから使いやすい──穴田さんにとって、ミネクトスターは頼もしい存在であり続けることでしょう。殺虫剤穴田さんに聞きました!殺菌剤・殺虫剤無人ヘリコプター散布5月7月8月9月士別市HOKKAIDO穴田恒夫さん(左)とJA北ひびき朝日基幹支所 購買課の近川徹也課長(右)■水稲の防除スケジュール(試験圃場)6月ミネクトスター顆粒水和剤田植え出穂殺菌剤・殺虫剤殺虫剤収穫ミネクトスター顆粒水和剤 実感レポート北海道士別市穴田恒夫さんJA北ひびき稲作振興協議会 士別支部朝日地区に所属。水稲5ha(きらら397)を作付する兼業農家。水稲農家の2代目。    7問題だったイネドロオイムシ、そしてウンカにも備えは万全です。穴田さんの「ミネクト■スター     顆粒水和剤」害虫防除日誌北海道

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