ごぼう他産地に負けない品質と販売力を培うために雑草や害虫への対策として、新たな取り組みも登場黒あざ病防除にユニフォーム粒剤が普及3県のJAによる「ごぼう産地三県合同研修」の目的は、お互いが競合産地としてけん制しあうのではなく、同じ九州の産地として情報交換することで、他産地に負けない品質・販売力を磨いていくのが目的だそうです。3JAが手がけるのは白くて柔らかいのが特徴の短根ごぼうで、個選で洗浄・袋詰めを行い、「洗いごぼう」として出荷しています。各産地ともに春期に出荷ピークを迎える新ごぼうや6〜9月出荷の夏ごぼうを作付しており、昨年の台風や日照不足などの影響で例年よりもごぼうの肥大が遅れ気味なのだとか。会議ではごぼうの出荷状況や新しいの山口博司さんは「トンネルの中の雑草をラジコンで除去できる機械の試作機を、崇城大学と共同で開発中」と報告。また、JAそお鹿児島の園田茂さんは、「ヒョウタンゾウムシ類が多発しているので、今年からはフェロモントラップを仕掛けたり、害虫のすみかとなる雑草の防除にも注力する」とのことでした。一方、栽培の歴史が古いJAはまゆうの有嶋大輝さんは、「ソルゴーなどの緑肥や茶がらしを圃場に入れて、連作障害が出にくい土壌づくりに努めています」と報告されていました。会議の後半では病害虫防除に関する 議題で活発な情報交換が行われました。特に黒あざ病に対する悩みは3JAともに共通しており、冬ごぼう栽培をはじ取り組みについて活発な意見交換が行われました。JA菊池めて17年になるJA菊池では、10地区の生産者を巡回し、ユニフォーム粒剤の説明に奔走した結果、昨年からは使用する生産者が増えてきたと言います。JA菊池ごぼう部会の菊川賢一さんは、「冬ごぼうで試験したんだけど、無処理区とくらべて結構な差があったよ。ユニフォーム粒剤の方は黒あざ病も岐根も減ってたからね」とその効果を実感しているご様子です。会議の中では、ユニフォーム粒剤を使用することで無処理の場合と比べて、黒あざ病が1割以上防除できた場合は、生産者の手取りが向上するという試算も報告され、注目が集まりました。九州のごぼう主産地である熊本県、鹿児島県、宮崎県といった3県のJAが競合相手という壁を越え、一堂に会して開催される「ごぼう産地三県合同研修」。1年目は宮崎、2年目は鹿児島、3年目の今回は2月下旬に熊本で開催されました。今回はごぼう圃場視察、会議、土づくりの技術研修など2日間の日程で開催。その圃場視察や会議などで報告された栽培や病害虫防除などの話題をレポートします。写真前列左より、JA菊池 営農部 園芸課 北営農センターの矢野友一朗さん、同JAごぼう部会の菊川賢一さん、川上悦史部会長、JAそお鹿児島 ごぼう部会の新城 等部会長、JAはまゆう ごぼう部会の吉松信哉部会長、後列左より弊社九州地区担当の岩浪 由と長沢慎太郎、JA菊池 営農部の山口博司さん、JAそお鹿児島 輝北支所の園田 茂さん、JAはまゆう 営農部の有嶋大輝さん、(株)生科研の森井浩孝さん、肥後生科研(株)の永溝 功さん出荷箱に詰められたJA菊池産の新ごぼう会議では活発な意見を交換10ユニフォーム粒剤■ユニフォーム粒剤 ごぼう黒あざ病防除効果試験ユニフォーム粒剤処理区(18kg/10a)無処理区(播種:2016年9月、品種:渡辺早生、試験場所:熊本県菊池市/菊川賢一さんの圃場)熊本県九九州州のの33大大ごごぼぼうう産産地地がが一一堂堂にに集集結結。。情情報報交交換換をを通通じじ、競、競合合にに負負けけなないい産産地地へへ。。
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