H0477_みちくさプレス82号
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鹿児島県寒暖差の大きい環境で 食味の高いお米を生産プリグロックスLの稲刈取後除草で、翌年のヒエが激減精米出荷をはじめて40年になるという合資会社神薗商店。集荷したお米は、「伊佐米」として県内のスーパーや郵便局、病院などに出荷されるほか、東京を中心に店舗展開する産直鉄板焼き店などにも納めているそうです。産法人も設立し、水稲7ha、かぼちゃ3ha、キャベツ2.5haを作付。高品質なこだわり米も手掛けていらっしゃるのだとか。伊佐地域はちまたで『鹿児島の北海道』と言われるほど冬は寒く、去年の2月はマイナス15℃まで下がり、盆地なので夏は暑く、先日は県内最高の38℃まで気温が上がったそうです。「寒暖差が大きいからお米の食味も良いんです」と話すのは同社代表の神薗剛太さん。「昨年からは生産者仲間2人と一緒に『なごみ米』というブランド米を手がけています。これは有機中心の肥料設計で、実肥えと穂肥えを施肥するという昔ながらの作り方で手間暇かけたこだわり米です。5キロ3千円で店頭販売していますが、お客様からの反響も上々です」。同社では以前から堆肥の散布作業も受託していて、60haほどの水田に散布していました。10年前からは殺虫剤や殺菌剤の請負防除もはじめたそうです。そして、最近ではヒエには困っているが、高齢のため雑草対策が十分にできなくて困っているという生産者の方が増えてきたのだとか。そんなとき、4年前に神薗さんが(株)あぐり日和の自社圃場で試験的に導入したのが、プリグロックスLによる稲刈取後除草でした。「シンジェンタの営業さんから、プリグロックスLを使った稲刈取後の除草で、翌年のヒエが減るという話を聞いたんです。試験の結果、いつも稲が見えなくなるぐらいヒエだらけだった圃場が、水田シーズンにはきれいになくなった。その圃場は2年続けて、プリグロックスLの稲刈取後除草をしたんですが、散布前と比べると10あったヒエが2ぐらいになった感じです」。また、神薗商店の顧客生産者の間でもプリグロックスLの評判は上々なのだとか。以前から水田雑草に困っていた生産者の方にも稲刈取後除草をお試しいただき、翌年の雑草がかなり減って驚いているとのことでした。「今年からプリグロックスLの稲刈取後除草で受託作業をスタートする予定です」と神薗さん。今後はベトナム、台湾など海外進出にも注力していくとのことで、その精力的な活動に周囲の期待が集まっています。YouTube公式チャンネルで動画公開中!プリグロックスL3月6月米集荷や農業資材販売を手掛ける老舗で創業100年を超える合資会社神薗商店。40年前からは精米事業を開始し、現在は玄米出荷も含め年間5万2000袋を出荷していらっしゃいます。今年からは水田の稲刈取後除草の請負防除もスタートする予定とのこと。水稲への取り組みについて、同社代表の神薗剛太さんにお話を伺います。7月8月10月減っているそうですよ!道草みち子道草みち子上の写真は、今年3月中旬にプリグロックスLを散布。下は8月中旬の圃場の様子。ヒエひとつ見当たらない年々ヒエの密度が■神薗さんの水稲稲刈取後除草スケジュール(ヒノヒカリ)田植えプリグロックスL除草剤稲刈取後の圃場に散布初・中期一発剤田植え1週間後に散布合資会社神薗商店の神薗剛太代表(右)と(株)あぐり日和の諏訪省吾さん(左)中・後期剤クログワイなどを対象に散布伊佐米は地元でも人気の産地ブランド収穫      11年前には、(株)あぐり日和という生プリグロックスL15

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