──日本指折りのばれいしょ産地の概要をお聞かせください。多田センター長 のうち、ばれいしょは約3割を占めており、品種は「男爵」をはじめ「とうや」「キタアカリ」「きたかむい」を作付しています。3ヵ所の選別施設では、長期保存が可能な低温貯蔵庫や光センサーによる内部品質判定装置などを駆使し、高品質なばれいしょを全国に出荷しています。──営農指導でデジタルツールを活用されているそうですね。多田センター長 トを活用した営農サポート体制をスタートしました。これは、今まで蓄積してきた土壌診断や生産実績などの各圃JA管内の耕地面積平成28年からタブレッ場データに基づき独自のデータベースを構築し、エ員がタブレッ農・経営指導をできるようにしたものです。例えば、「地図検索」機能では、画面をタッチするだけで各圃場の所有者、現在・過去の作付作物や施肥履歴、病害虫発生・防除薬剤の使用履歴などが検索でき、現場でのスピーディできめ細かい営農指導に役立っています。──「ようてい」ブランドを確立するために、どのような取り組みをされているのですか。多田センター長 長期安定出荷が大きなポイントとなっており、「定時・定質・定量」がコンセプト。つまり、お客様の望む時期に安定した質と量を提供している産地であるということです。出荷期間は8月から翌年の5月までで、年間10ヵ月にわたり出荷できる産地は、当JAだけかもしれません。そのため、3ヵ所の選別施設の低温貯蔵庫では、夏から秋まで外気温と同じになるように温度調整し、12月以降は2℃で管理して長期出荷を可能にし当JAのばれいしょはています。こうした「定時・定質・定量」出荷が、お客様の信頼や「ようてい」のブランドイメージにつながっており、また、生食用ばれいしょの市場価格をけん引するプライスリーダーである所以でもあります。──ばれいしょ栽培でご苦労される点はどのようなことですか。うちの圃場は石との戦近石副組合長 いなんです。土壌に石があるとハーベスターで収穫する時にばれいしょが傷ついちゃう。だから毎年、ストーンピッカーで石を除去してからでないと植え付けできないんです。それと圃場や年によっては、黒あざ病にやられた被害果を機上選別ではじかなきゃいけないので、歩留まりが落ちる。収益に直結するので黒日本のアスパラガス発祥の地としても知られ、日本百名山にも数えられる羊蹄山のすそ野に広がるJAようてい管内。生食用ばれいしょでは生産者数520名、作付面積3100ha、取扱数量10万トン以上と国内トップレベルの生産量を誇ります。栽培や選果・貯蔵など「ようてい」ブランドの高品質なばれいしょの安定出荷について、同JA第3ブロック 営農推進センターの多田雅彦センター長と食用ばれいしょ生産組合の近石公夫副組合長にお話を伺いました。JAようてい 第3ブロック 営農推進センターの多田雅彦センター長(左)と食用ばれいしょ生産組合の近石公夫副組合長(右)馬鈴薯集出荷選別貯蔵施設では、機械と人間の双方が厳しい選別を実施分厚かった「防除の手引き」や「栽培マニュアル」などの冊子もタブレットの中にリトアで担現当場のの営職 1北海道長長期期安安定定出出荷荷でで「「よよううてていい」」ブブラランンドドをを確確立立。。ばばれれいいししょょ製製品品率率向向上上でで産産地地活活性性化化ををめめざざすす。。
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