かんきつ──「新規就農研修センター」では、どのような活動をされていますか。髙木センター長代理 よる生産者の離農率が高く、耕作放棄地も毎年増え続けています。そんな状況に歯止めをかけ、産地の維持・活性化を図るために、当JAでは新規就農研修センターを新設し、研修生にかんきつの栽培管理や防除など就農までの2年間研修を行っています。東京などの大都市で開催しているリクルートフェアで募集をするので、沖縄、青森、広島など愛媛県以外からも研修生が集まります。現在、果樹部門の研修生は12名、平均年齢34歳で非農家出身の方が多い傾向にありますね。「JAの販売力があり、収入が計算しやすいから、農業に取り組みやすい」といった研修生の声がよく聞かれます。──卒業後、実際に就農して上手に営農するコツは何ですか。髙木センター長代理 し、1.3ha程度のかんきつ園を手がけるのが営農しやすい規模だと思います。土壌など圃場条件によっても異なりますが、品種は宮内いよかんを主力に、はれひめ、紅まどんな、甘平、せとか、カラマンダリンを組み合わせて11月から5月まで収穫するのがモデルケースです。農業機械購入についても愛媛県から半額助成されるので、初期投資の負担も軽減されます。──研修生の皆さまは、どのような感想をお持ちですか。髙木センター長代理 「傾斜地なので夏場の作業は暑いけど、つらいと思ったことはない」という感想をのべる研修生が多いのは、愛媛農業の魅力が苦労を上回っているからだと思います。近年は高齢化に夫婦二人で就農 また、夏場はもちろん、月1回の除草作業も研修生の仕事。研修圃場では、傾斜地にプリグロックスLを動噴で散布していますが、効果が速く、雨にも強いのが魅力です。根まで浸透移行しないので、かんきつの株元の雑草にも安心して散布できます。──今後はどのような研修センターをめざしますか。髙木センター長代理 業生が巣立って管内で活躍していますが、そうした卒業生たちが定期的に集まってコミュニケーションをとりあうような関係性ができて、ひいては産地が活性化するようなサポートができると良いですね。今まで17人の卒写真の北部研修圃場は1.5haほど。このほかにも5.5haの研修圃場がある急傾斜地に建つ新規就農研修センターのかんきつ研修圃場ブランドかんきつ「紅まどんな」最大の産地、JAえひめ中央では、中晩柑の紅まどんなや甘平といった人気の高級品種をはじめ、温州みかん、伊予柑、デコポン、はれひめ、せとかなど多様なかんきつを手がけていらっしゃいます。同JAでは平成27年度に「新規就農研修センター」を新設。県内外から募集した新規就農者の研修や実際の営農までをサポートする活動を展開されているそうです。夏の日差しが降り注ぐ猛暑の中、同JA新規就農研修センターの髙木真司センター長代理と研修生の皆さまにお話を伺いました。JAえひめ中央 新規就農研修センターの髙木真司センター長代理(前列中央)と研修生の皆さま北部研修圃場では、紅まどんなの果実が生長していた20プリグロックスL愛媛県新新規規就就農農研研修修セセンンタターーをを立立ちち上上げげ、、かかんんききつつ産産地地ののささららななるる活活性性化化ををめめざざすす。。
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