みかん──まず、JAたまな管内の温州みかん栽培の概要についてお聞かせください。谷水選果場長 473ha、生産量は約11500トンで、熊本県内では2番目に大きな産地となっています。また、品種は「肥のあかり」「肥のあすか」「青島」など主に9種類を栽培しており、9月中旬から1月上旬まで出荷できる体制を整えています。出荷先は、ほぼ全量が市場です。東京、大阪、仙台といった主要都市の市場を通じて、全国に流通しています。──玉名産のみかんの知名度アップおよび販売促進に向けて、取り組まれていることはありますか。屋野係長 1号」という品種があるのですが、これ──柑橘部会の女性部は、どのような役割を担ってらっしゃるのですか。中村さん 毎年10〜11月の1ヵ月間、生産者の奥様方が宣伝キャラバンを組んで、全国の大手スーパーを回り玉名産みかんのPRをしてくれているんです。1ヵ所につき4〜5人のグループになり、滞在期間は2日間ほど。「観光するヒマもない!」と愚痴をこぼしつつも(笑)、私たちのみかんを一生懸命PRしてくださっています。──それは心強いですね。心強いといえば、青年部の活躍も大きな力になっているとのこと。屋野係長 この地域でも生産者の高齢化は深刻な課題です。事実、最盛期に比現在の栽培面積は中生品種のひとつに「坂村は玉名エリアで生まれたオリジナル品種なんです。今から3年前、地域でみかんを栽培する生産者の樹に突然変異によってできた良品を育成して完成しました。この坂村1号には、食味の良さはもちろん〝浮き皮しにくい〟という特徴があります。浮き皮は品質を著しく低下させる要因のひとつです。その点、保存性の高い坂村1号は贈答品向けに最適な品種であり、一般の温州みかんよりワンランク上の品種として市場に卸しています。収穫量はまだ年間170トン程度ですが、市場からの評価も上々で供給が追いつかないほどです。──「坂村1号」は出荷先を限定されているそうですね。谷水選果場長 います。我々としても坂村1号には大きな自信を持っていますので、あえて一番競争の厳しいところで勝負しようと。今後は生産を拡大し、当JAひいては玉名地域の看板商品になってほしいと期待を寄せているところです。あえて東京に限定して阿蘇外輪山を水源とする一級河川の菊池川が南北に貫流する熊本県の玉名地域。平坦な水田地帯では水稲のほかトマト、ミニトマト、いちご等の施設園芸が盛んであり、山嶺および中間地では水稲とみかん・なしなどの果樹、野菜、畜産等と水稲との組み合わせの複合経営が行われています。今回はその中から地域が一丸となって取り組む「温州みかん」に焦点を当て、地域を管轄するJAたまなの谷水賢一中央選果場長、同JA指導販売部果樹課の屋野将勝係長、中村洋光さんにお話を伺いました。収穫ピークの秋冬期は選果場もフル稼働JAたまな指導販売部中央選果場長の谷水賢一さん(中央)と、同JA指導販売部果樹課の屋野将勝係長(右)、中村洋光さん(左)柑橘部会女性部によるPR販売21熊本県生生産産かかららPPRRままでで地地域域がが一一丸丸ととななりり地地元元生生ままれれののみみかかんんでで勝勝負負ををかかけけるる。。
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