H0477_みちくさプレス82号
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低温多湿になりやすい生育初期は苗立枯病予防が重要作付計画が立てやすくなったオクラユニフォーム粒剤についてちょっとひとこと病害防除はしっかりとした予防が基本。苗立枯病で種のまき直しが生じると、そこだけ生育が1ヵ月以上遅れてしまう。ユニフォーム粒剤は、そんな苦労がなくなったので助かっています。苗立枯病予防にはうってつけの剤ですね。オクラの生産量日本一を誇る 鹿児島県指宿市。JAいぶすきの指宿オクラ部会で副部会長を務める水迫智弘さんのハウスは、狭い農道を上った小高い場所にありました。「オクラは、苗立枯病など生育初期をいかに乗り切るかが勝負」と水迫さんは言います。苗立枯病は15℃を下回る低温多 湿条件だと発生しやすいのだとか。1〜4月まではハウス内が二重に被覆されているため、多湿状態になりやすいので苗立枯病予防が重要なのだそうです。「苗立枯病は、播種2週間後 ぐらいに本葉がしおれてくるなど、症状が出てくるんです。周囲の株も感染しているリスクがあるので、ブロックごと種をまき直すかどうかの判断をしなきゃいけない。そうすると労力も種代のコストもかかるから、生育初期は真剣勝負なんです」。生育初期の天候や生育状況を考慮した水管理、換気などハウスのオクラ栽培は園芸作物の中でも、技量が問われる作物と言われているのだとか。水迫さんは3年前からユニフォーム粒剤を採用し、播種前の耕うん・うね立て時に全面土壌混和されているそうです。「ユニフォーム粒剤はじわーっと効いている感じです。初期生育時の苗立枯病がほぼ出なくなって、苗の本数が揃うので計画が立てやすくなりました。種をまき直す手間やコストもかからなくなったのがいいですね。播種時期は寒い時期なので、まき直しが生じると心労が大きい(笑)。そんな気苦労がなくなったのが一番の収穫ですね」。ユニフォーム粒剤の使用はオクラ部会でも浸透しており、部会員の間で苗立枯病の被害の話は少なくなったそうです。「これからも、県内外の消費者に高品質な指宿産オクラを広めていきたい。」そう話す水迫さんの視線は、すでに産地の未来へと注がれています。水迫さんに聞きました!収穫■オクラの防除スケジュール(ハウス栽培)2月ユニフォーム粒剤殺菌剤10aあたり9kg処理3月4月5月6月7月殺菌剤2〜3回/殺虫剤1回適時、微生物農薬を併用KAGOSHIMA指宿市12月土壌消毒1月耕うんうね立て播種23ユニフォーム粒剤 実感レポート       鹿児島県まき直しの心労がなくなったこと。それが一番大きな収穫です。鹿児島県指宿市水迫智弘さんJAいぶすき産直部会長、指宿オクラ部会副部会長として活躍。オクラ40a(ハウス、露地)、そらまめ、スナップエンドウ等を作付。水迫さんの「ユニフォーム■粒剤」病害防除日誌

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