岡山県ご存じですか?色彩選別カメラを 導入し、品質を均一化べと病防除にレーバスフロアブルが貢献ぶどうJAびほくぶどう生産部会が受賞した日本農業賞大賞。生産者の所得向上をめざし、管内に17あった部会をひとつに統合し、選果場と出荷市場を集約した点などが評価されたそうです。同JA営農生産部園芸課の信下光晴課長にその背景を伺いました。「当時は部会によって栽培技術や選果基準に違いがあり、より市場価値を高めるためには品質を均一のものとする必要がありました。また、平成26年に国内初となる『色彩選別カメラ』を備えた選果場を導入したことも受賞理由のひとつです」。この色彩選別カメラは、ぶどうの画像から色彩で2段階選別し、5つの等級に判定することが可能。従来は人の目視で等階級を決めていましたが、このカメラを導入したことで、選果のバラつきがなくなり、格付けも明確になって、ブランド化することもできた、と信下課長は言います。同JAでは、メイン品種のピオーネを「天空の実り」というネーミングで流通。そのうち最も等級の高い特秀を「美王プレミアム」、次の赤秀を「美王」というネーミングでブランド化しているのだとか。さらに、価格をけん引できる市場を分析して、12あった出荷先を7つに絞ったことも功を奏し、ひとつの市場に安定供給できるようになって所得向上に結び付いているそうです。同JAぶどう生産部会の藤井功雄部会長は、品質を左右するぶどう栽培の病害虫防除についてこう言います。「問題病害のひとつに、べと病がありますが、平成26年から雨に強いレーバスフロアブルを使うようになりました。6月中下旬の梅雨時にタイミングを逃さずに使うことで高い防除効果が得られます」。また、今いちばん問題なのは晩腐病なのだとか。「有効な殺菌剤が少ないので、今年の6月にセイビアーフロアブル20を試験散布、収穫時に効果確認の予定」と信下課長。その防除効果に期待が高まります。新規就農者の受け入れにも積極的に取り組みながら、高品質なぶどうを生産することで、ブランド力を上げていきたい。お二人のその言葉から、フルーツ王国岡山をけん引する確かな情熱が感じられました。岡山県中北部に位置するJAびほく。昼夜の寒暖差が大きい気候を生かし、ニューピオーネ(種なしのピオーネ)を中心にしたぶどう栽培が盛んで、その生産量は県内第一位を誇ります。平成29年度には、同JAぶどう生産部会が第47回日本農業賞集団組織の部で大賞に。その理由とぶどう栽培についてJAびほく営農生産部園芸課の信下光晴課長と、同JAぶどう生産部会の藤井功雄部会長に伺いました。2018年9月作成(KF/YY)■JAびほくのニューピオーネ 防除スケジュール9月10月剪定開花レーバスフロアブル殺菌剤6月中〜下旬の梅雨時期に散布こんな会社です!2月5月6月1月道草みち子JAびほく営農生産部園芸課の信下光晴課長(右)、同JAぶどう生産部会の藤井功雄部会長(左)ぶどう生産部会の主力品種ニューピオーネ選果場の「色彩選別カメラ」 レーバスフロアブル今後も働きがいのある企業として、課題解決に貢献します!Ⓡはシンジェンタ社の登録商標収穫シンジェンタアフリカ、“選ばれる企業100社”で19位にランクイン!アフリカのThe Career in Africa Initiativeが行った“選ばれる企業2018年度”の調査で、シンジェンタアフリカが働きがいのある企業として19位にランクインしました。これは農業関連企業の中で最も高く、コカコーラやユニリーバといった企業をも上回る結果です。アフリカは、人口増加、食料不安、気候変動のより早い解決が強く求められています。シンジェンタは今後も優れた職場の提供を通じて、こうした課題の解決に貢献していきます。
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