H0461_みちくさプレス79号
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──JAふらのでは、どのような品種のたまねぎを手がけていますか。菊地会長 穫となる極早生の「北はやて2号」を皮切りに、「ふら皇03」「オホーツク222」「北もみじ2000」「ふら皇かでも「ふら皇19」は辛みが少なく、生でも食べられる甘みを持った良食味品種。この「ふら皇19」と特別栽培の「北もみじ2000」は、「富良野産」の産地ブランドとして市場に流通しています。──たまねぎ「遅出し対策」に取り組んでいらっしゃるそうですね。菊地会長 「北はやて2号」「ふら皇年内に選果が終了しますが、「ふら皇2000」は翌年5月まで出荷しています。ところが、本州産たまねぎの天候不順や不作に備えて、5月以降も道産たまねぎを出荷してほしいというニーズが近年高まってきました。そこで、平成18年秋から高濃度炭酸  3ガスを使用したCA貯蔵庫を導入し、出荷期間を2ヵ月伸ばして、7月上旬まで出荷できる体制を整えたんです。また、さらに今年からは、CA貯蔵庫よりも運営コストが低いエチレンガスを使用したエチレン貯蔵庫も導入し、通常の冷蔵庫、CA貯蔵庫と組み合わせることで4月以降の出荷能力を向上させています。──たまねぎの栽培では、どのようにして品質向上を図っていらっしゃいますか。阿部審議役 管内では、8月上旬から収当JAでは茎葉がついたままたまねぎを収穫し、その茎葉を処理する「たまねぎ茎葉処理施設」を新設しました。玉ねぎ部会の皆さんには、「茎葉付き収穫」を励行するように勧めています。従来は、根を切って圃場で乾燥させたたまねぎを収穫する際に、葉を切り落としながら収穫していましたが、1haの収穫に2日かかっていました。「茎葉付き収穫」では、1haを半日で収穫できるので、適期収獲が行え、品質劣化が少なくなりました。また、病害に感染した茎葉が圃場に残らないので、病害対策にも有効です。収獲を迎えるたまねぎ北海道で第2位のたまねぎ出荷量を誇るJAふらの。作付面積は2350ha、玉ねぎ部会の部会員350戸に及びます。同JAでは昭和45年頃から、水田転作物としてたまねぎを栽培しはじめ、徐々に面積を増やしてきました。いまや押しも押されもせぬ産地に成長した、JAふらの。ふらの農協玉ねぎ部会の菊地洋夫会長をはじめとする生産者の皆さまと、JAふらの生産振興室の阿部晴夫審議役にお話を伺いました。後列左より、JAふらの生産振興室の阿部晴夫審議役、ふらの農協玉ねぎ部会の千財篤昭副会長、渋谷浩岐副会長、弊社札幌支店の内ヶ島義明。前列左より、ふらの農協玉ねぎ部会の殿山雅彦副会長、菊地洋夫会長、佐藤義晴検査員長。エチレン貯蔵庫(上)とCA貯蔵庫(下)19」といった品種を作付しています。な19」は翌年2月まで出荷、「北もみじ03」「オホーツク222」は夏期収穫で北海道「「茎茎葉葉付付きき収収穫穫」の」の推推進進でで品品質質向向上上ををめめざざすす。。CCAA貯貯蔵蔵庫庫のの導導入入でで出出荷荷期期間間をを22ヵヵ月月延延長長。。

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