JAなのはな管内では、 1980年代から担い手不足が深刻化し、農業を維持することのできない農家が増加していました。そんな背景の中、「組合員の農地は農協が守る」ことを目的に有限会社グリーンパワーなのはなが設立されました。現在、水稲の経営面積は管内全体の約10%にのぼり、その割合も増 加の一途。責任と期待がますます高まるなか、取締役を担う青木貴志さんが最も頭を悩ますのは、やはり〝人材〟でした。「受託農地が拡大し続けるなか、最も重要なのはいかに人を 増やすかということ。冬場の農閑期にも仕事を提供できるようハウス栽培を検討するなど、通年雇用に向けた取り組みを推進しているところです。家族のいる若い人に振り向いてもらうには、安定収入が第一ですからね」。農薬に働いてもらうしかありません。とくに農薬に関しては、現在も試行錯誤しています」と青木さん。これまでノビエ、ホタルイといった雑草対策に粒剤を使用していましたが、昨年から作業負担を軽減するためジャンボ剤に切り替え、5種類の農薬を試験されました。 5域には水持ちの悪い圃場が多い「2つの農薬がとくに高い効果を示し、そのうちの1つがアピログロウMXジャンボ(以下、アピログロウ)でした。5月10日とすが、長期間にわたって雑草を抑えてくれた印象です。この地ので、それらの圃場でのノビエへの効果にも期待しています」と青木さん。また、地域の生産者からも、こんな声が聞こえているとのこと。「農家さんとは顔を合わせるたびに農薬の話になるのですが、アピログロウはよく話題にのぼります。ジャンボ剤のなかではかなりいいってね」。今後の方針として「もちろんこれからも使い続けますよ!」と、力強く宣言してくださいました。組合員の農地は 農協が守る5種類のジャンボ剤を 試「用人しがた足結りな果い…なら、農機と水稲青木さんに聞きました!殺虫殺菌剤(無人ヘリコプター散布)富山市TOYAMA「有限会社グリーンパワーなのはな」の皆さん。右から水稲グループマネージャー青木貴志さん、五艘祐一さん、中村篤志さん、黒田真吾さん田植え収穫4月5月6月7月8月9月10月11月■グリーンパワーなのはなの除草スケジュールアピログロウMXジャンボアピログロウMXジャンボ 実感レポート農業についてちょっとひとことオレンジ色の旗が、グリーンパワーなのはなで管理している圃場の目印。この圃場が、毎年20haずつ増えています。高齢化などにより人出不足が深刻化するなか、生産法人としての役割と責任の重さを痛感しています。25日に1haずつ施用したので富山県アピログロウMXジャンボの効き目には納得しました。地域の生産者からの評判も上々ですよ。富山県富山市青木貴志さん1996年にJAなのはなの農作業受委託センターとして設立された「有限会社グリーンパワーなのはな」。現在は水稲、だいず、野菜、花き、薬草などを約350haにわたり経営し、そのうち水稲は約240haにのぼります。グリーンパワーなのはなの「アピログロウ■ MXジャンボ」雑草防除日誌
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