H0444_みちくさプレス75号
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実感レポート動画実感レポート動画ウェブで公開中!スコア顆粒水和剤i./9http://wwwmnabe-ume.com JA紀州では、塩漬け・天日干しなどの一次加工や梅干しが2万5千トン、市場や梅加工業者向けの青梅が5千トンで、合計年間約3万トンの梅を生産されています。昨年12月には、400年以上続く梅栽培の歴史が国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産に認定されました。どのような栽培手法なのか、同JAみなべ営農指導センターの山ノ内センター長に伺いました。 「養分に乏しい礫質の斜面で梅を栽培し、その周囲にウバメガシなどの薪炭林を植え、斜面の崩落防止・保水などの役割を持たせ、薪炭林に生息するミツバチとの共生を図りながら高品質な梅栽培を行う梅の栽培手法です」。 梅の栽培におけるポイントやこだわりについて、JA紀州みなべいなみ梅部会の有本部会長はこう語ります。 「梅の樹の寿命を長くするために、主枝を3本に仕立てる開心自然形を基本とし、上に向かって伸びる枝を春のうちに摘心する栽培法を推進しています。また、青梅の場合には、4月と5月に2回摘心を行う摘心摘葉栽培により、果実に紅色が色づきやすくすることで品質・収量向上が期待できます」とのことでした。また、この作業を行うことにより、冬場の剪定作業が省力化でき、増収効果も得られるようになったと言います。 また、梅の栽培でのもうひとつのポイントが適期防除、と語る有本部会長。5年前から黒星病の発生が増えてきたそうです。そこでJA管内では、黒星病発生が多い園地に対してスコア顆粒水和剤を3月下旬と5月の2回、散布するようにしたのだと言います。 「スコア顆粒水和剤を適期に2回散布することで、園地全体の黒星病がおさえられるようになりました。黒星病の防除はスコア顆粒水和剤抜きには考えられません。私は3000倍液を反当り500〜600ℓ散布していますが、汚れが果実につきにくいのも気に入っています」と黒星病対策について力を込める有本部会長でした。 地域の女性を中心に結成した「梅愛隊(うめあいたい)」が全国の小学校やスーパーなどで梅の漬け方講習会を実施したり、みなべ町主催で高校生の梅料理コンテストを開催するなど、梅のPR活動は多方面に及ぶのだとか。また、今年のPR方和歌山県みなべいなみ梅部会のウェブサイトでは、南高梅でつくる梅酒やジュースのつくり方を動画で紹介しています。400年以上続く梅生産手法が世界農業遺産に認定秋期の剪定作業により作業を省力化。課題だった黒星病対策も万全今年のPR方針は『2016年(申年)は梅を漬けよう!』う水め稲開花のピークを迎えた梅の樹道路わきには「世界農業遺産認定」のランドマークがJA紀州の山ノ内センター長(右)とみなべいなみ梅部会の有本義宣部会長(左)国内最大の梅産地であるJA紀州管内。その梅栽培手法は昨年、世界農業遺産にも認定されました。地域団体商標である「紀州みなべの南高梅」の取り組みについて、JA紀州 みなべ営農指導センターの山ノ内利浩センター長、JA紀州 みなべいなみ梅部会の有本義宣部会長にお話を伺いました。ヘヘルルシシーー食食品品ととししててのの訴訴求求をを図図るるJJAA紀紀州州の「の「紀紀州州みみななべべのの南南高高梅梅」」。。世世界界農農業業遺遺産産にに認認定定さされれ、、

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