実感レポート動画実感レポート動画ウェブで公開中!アグリメック 有機質肥料を中心に栽培す る志賀浩二さんのなすはアクが少なく、生でも食べられるほど甘みがあるのだとか。そんな〝なすづくりの名人〟でも、3年前までは「打つ手がない」というほど頭を悩ませる問題がありました。 それが、アザミウマをはじめとする害虫。この地域のなすづくりにおいてはハダニ、タバココナジ ラミも問題になっているとのことですが、なかでもアザミウマは数年前から従来の薬剤に対して抵抗性がつき、秀品率の低下に頭を悩ませていたといいます。 「3年前までは4種類ほどの 殺虫剤をローテーションで使っていたけれど、どの剤にも抵抗性がついてしまってアザミウマを完全には抑えられないでいたんだ。アザミウマになすの実を吸われると、等級が一気に下がっちゃうからね」。 JA熊本市でも抵抗性のついたアザミウマは大きな問題に。そして2014年、新剤として登場したのがアグリメックでした。 「これまでにもいろいろな新剤を試してきましたが効果のほどはイマイチでしたので〝今度こそは〟という期待を込めて導入しました」と語るのはJA熊本市営農センターの河野主任。一方、初めてアグリメックを使用した志賀さんは、実際の結果をこのように振り返ります。 「1000倍液を1反あたり200ℓほどまいたんだけど、あれほど苦労したアザミウマが翌日には葉の裏で死んでいるのを確認できた。この速効性には驚いたね。去年からは、50aすべての圃場で使ってるよ」。 抵抗性のついたアザミウマだけでなく、ハダニやタバココナジラミといった問題害虫も幅広く抑えたアグリメック。JA熊本市の河野主任も「害虫への効果はテキメン。どの害虫に対しても、アグリメックを使っておけば安心と考えています」と評価してくださいました。農業についてちょっとひとことうちでは自走式動力噴霧器で農薬を散布してるんだ。背負い式の動噴だと、タンクが空になるたび補充しなきゃいけないからね。旋回するスペースが必要になるけれど、少人数で農業をやるには効率化への工夫が欠かせないよね。4種の殺虫剤をローテーションしても効かず散布した翌日に、葉裏の抵抗性アザミウマを撃退なす熊本市KUMAMOTO定植収穫11志賀さんに聞きました!アグリメック志賀浩二さん(右)と、JA熊本市営農センターの河野和智主任(左)■なすの防除スケジュールアグリメック8月9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月アグリメックアグリメック 実感レポート熊本抵抗性のついたスリップスが抵抗性のついたスリップスが大きな問題に。アグリメックの大きな問題に。アグリメックの速効性には驚いたね。速効性には驚いたね。熊本県熊本市志賀浩二さんJA熊本市管内のなす部会副部会長を務め、地域のなすづくりのリーダー的存在。現在は九州を中心に栽培される長なす「筑陽」を50aのほか、茎ブロッコリーのスティックセニョールを15a作付。志賀さんの「アグリメック」害虫防除日誌
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