H0444_みちくさプレス75号
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i./.l1http://.ja-asahkawaor.jwwwpshop/freamhtm JAあさひかわ管内では、昭和の末ごろから黒大豆の生産を始め、平成18年から「黒い恋人」という愛称でブランド化。現在では作付面積も160haにまで広がっています。 現在は「手ごろな価格で高品質」との評価が定着し、煮豆など豆料理の盛んな関西や九州からの引き合いが後を絶たない黒い恋人。人気の秘密は、なんといってもその品質。黒大豆栽培の中心的な人物、農業生産法人(株)北永の鷲尾勲代表取締役は、高品質の理由をこのように説明します。 「あるとき、〝麦と豆を一緒に乾燥機に入れるといい〟という記事を新聞で読み、当社でも大型の乾燥機で麦と黒大豆を混ぜて乾燥させてみたんです。〝なるほど〟と思いましたね」。 鷲尾さんが納得された理由とは──「麦が黒大豆の水分をいち早く吸ってくれるうえ、緩衝剤代わりになって皮の割れを防いでくれるんです。さらには研磨剤の役割も果たし、黒大豆に深い光沢が出る。まさに一石三鳥です」。 その品質の維持に向け、JAあさひかわでは生産規約を制定。定められた栽培方法でつくられたものだけを「黒い恋人」として出荷しています。「たとえば、連作障害を避けるために同一圃場での作付は2年までとし、自家用種子の使用は禁じています。乾燥調整に関しては(株)北永に一本化し、昨年より色彩選別機を導入することで、より品質の安定化に努めています」という同JA村上さんの言葉からも、品質への並々ならぬこだわりが伺えます。 質が高く価格も手ごろな「黒い恋人」は、加工品の原料としても格好の素材。地域の食品メーカーや飲食店、菓子店から次々と共同開発の誘いが舞い込み、チョコレート、どら焼き、ソフトクリーム、地ビールなど枚挙にいとまがありません。それらはJAあさひかわが運営する農産物直売所「あさがお」のほか、道の駅、旭川空港、JR各駅などで販売され、話題を呼んでいます。 このような加工品はブランド作物を広くPRすることにつながりますが、理由はそれだけではないとのこと。「黒大豆は市場では雑豆の扱いなので、相場の変動が激しいんです。1俵2万円のときもあれば、5千円なんていうときもある。相場が乱降下したときの売り先を確保する意味でも、加工品はなくてはならないものなのです」と鷲尾さん。北海道の新たなブランド作物として関西以南で認知を獲得した今も、加工品には意欲的に取り組んでいきたいと語ります。北海道JAあさひかわのオンラインショップでは、黒大豆をはじめ地域の特産品を取り揃えています。全国への発送も行っていますので、ぜひご利用ください!新聞で読んだ〝高品質な大豆づくり〟にヒントを得て生産規約に準拠したものだけを「黒い恋人」として出荷常に売り先を確保する意味でも加工品は必要不可欠だ水い稲ず一粒一粒を人の手で選別し、ブランド作物としての品質を守る。出荷を待つ「黒い恋人」。黒大豆にゆかりの深い関西や九州で大人気。関西や九州からの引き合いが後を絶たないというJAあさひかわの黒大豆「黒い恋人」。その人気の秘密と栽培のこだわりについて、農業生産法人(株)北永の鷲尾勲代表取締役と、JAあさひかわ営農企画部米穀農産課の岩崎康郎調査役、同課の村上達也さんに伺いました。JJAAああささひひかかわわのの「「黒黒いい恋恋人人」」北北海海道道のの新新たたななブブラランンドド作作物物。。遠遠くく九九州州でで人人気気にに火火ががつついいたた、、

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