E0000_みちくさプレス73号
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にんじん所 人参部会の河野仁志部会長 9 日本一の生産量を誇る徳島の 春にんじん。その収穫真っ最中の圃場に、JA板野郡を訪ねました。 甘くて柔らかい徳島の春にんじんは、10月から12月末にかけて播種され、その直後に間口3メートルほどのトンネルに被覆して保温。3月中旬から始まる収穫の 直前にトンネルが外されます。 「トンネルの中は25〜26℃が適温なんだ。高温すぎると葉が焼けて落ちてしまう。低温すぎると生長が止まっちゃうんだ。だから、適温にするための換気が 大事。トンネルに直径8センチぐらいの丸い穴をあけて温度を調整するんだけど、外気温や生長具合を見ながら穴の数を増やしていく。その数やタイミングが難しいんだよね、これは経験で身につけていくものだから」。そんな河野部会長をはじめ、松坂支管内の皆さんが腐心してきたのがにんじんの土壌病害「しみ腐病」。感染が広がってしまいトンネル1つ分まるまる廃棄することも、しばしばあるのだとか。「土寄せした後に雨が多いと、しみ腐病が広がりやすい。黒い病斑がたくさんついて、ひどいと割れたりするからね」。 河野部会長がしみ腐病対策に、昨年初めて使ったのがユニフォーム粒剤。播種前にトラクターで反あたり15キロ全面土壌混和されました。 「今年の春にんじんの品質は上々だね。しみ腐病も全然問題なし。例年は、しみ腐病で1割ぐらい規格外や廃棄にしてるけど、今年はそれがないのでその分収量がアップしたね」。選果のときに、しみ腐病のにんじんをはじく手間も無くなったから、箱詰め作業がスムーズになったのもうれしい、と語る河野部会長。 今後もユニフォーム粒剤を使って、春にんじんの収益を上げていきたい、と期待を語ってくださいました。農業についてちょっとひとこと徳島の春にんじんは、当管内の自慢のブランド。甘みがあって美味しいから、ぜひ食べてみて。これからも品質の高いにんじんをつくり続けることで、産地ブランドを守っていきたいね。(右)河野部会長と(左)JA板野郡 指導販売部次長の吉川准次さん春にんじんの栽培ポイントはトンネルの丸い穴!?しみ腐病がなくなり、今年の品質・収量は上々粒剤(播種前に土壌混和)播種収穫■春にんじん防除スケジュール11月ユニフォーム粒剤10月12月1月2月3月4月実感レポート動画実感レポート動画ウェブで公開中!ユニフォーム徳島県板野郡板野町TOKUSHIMA粒剤管理作業河野部会長に聞きました!ユニフォーム粒剤 実感レポート収量が1割アップして収量が1割アップして箱詰め作業も箱詰め作業も楽になったね。楽になったね。徳島県板野郡板野町河野仁志さんJA板野郡 松坂支所 人参部会の部会長。にんじん5ha(愛紅、彩誉、紅ひなたなど)、かぶ30a、水稲3haを作付。河野部会長の「ユニフォーム」病害防除日誌徳島

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