E0000_みちくさプレス73号
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すいかて出荷しており、14度におよぶものもありますね。──すいか栽培のポイントや、ご苦労について教えてください。大月さん すいかは、手間暇をかけてつくることが大切だと思います。1株2果どりの4本整枝が基本で、2本の小づるに本葉50枚を確保し、20節以降に花芽をつけるのがポイントです。交配適期を外すと果実が肥大不足になるので、定植の30〜40日後の適期に交配を行います。 管内の栽培法は「親づる仕立て栽培」が主流ですが、雌花や雄花は雨に弱いので、つるがトンネルからはみ出して雌花や雄花が雨に当らないように、つるを整理する整枝作業が必要です。中間引きと本引きと呼ばれる整枝が重要ですが、トンネル内に花を咲かせるためには、適期作業が必要なので、雨風の強い日でもこの中間引きと本引きを行わなければなりません。──人工授粉による交配を徹底しているそうですが、その理由はなんですか。大月さん ミツバチの自然授粉の場合、授粉日が分からないので収穫するすいかの熟期に差ができて、品質にばらつきが生じがちですが、当管内では品質を統一するために、全品種で人工授粉を徹底しています。花粉の寿命は半日しかないので、朝に開花してから午前中が勝負。その間にトンネル内で授粉作業を終──JA管内では、どのような環境ですいかづくりに取り組んでいらっしゃいますか。大月さん 当JAのすいか部会では、部会員238戸、作付面積約230haを有しておりますが、圃場が標高600〜800メートルの高原に位置しているため、昼夜の寒暖差が大きく、糖度の高いすいかが生産されています。 品種構成は、糖度が高くシャリ感に優れた「祭ばやし777」、食味に優れた「味きらら」、真円に近い形状が美しい「縞無双」、つくりやすさと食味のバランスの良い「祭ばやし11」の4品種です。メイン品種の「祭ばやし777」は、共同選果場で糖度12〜13度のものを安定し実感レポート動画実感レポート動画ウェブで公開中!アミスター20フロアブル11JA松本ハイランド波田地区営農センター野菜指導係の大月智幸さん整枝(本引き)は欠かせない作業トンネルメーカーによる畑の準備松本市波田、松本市西部、山形村など標高の高い高原地帯に広がるJA松本ハイランドのすいか産地。国内一の糖度を誇る、そのすいかづくりへの取り組みについて、同JA波田地区営農センター 野菜指導係の大月智幸さんにお話を伺いました。当JAのすいかスペシャルサイトです。オリジナルソングも聞けるので、ぜひ、すいかについてチェックしてみてください。http://m-suika.net/高原地帯で、糖度の高いすいかを生産長野県国国内内一一のの糖糖度度をを誇誇るるここだだわわりりののすすいいかかづづくくりり。。収収穫穫日日をを厳厳ししくく管管理理しし、品、品質質をを統統一一。。

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