水稲を作付しています。──「恋の予感」は、どのような特徴を持った品種ですか。石黒係長 まず高温耐暑性に優れ、ヒノヒカリよりも収量性・品質に優れる品種です。収量はヒノヒカリの平均反収510キロに比べ、580キロ以上と多収傾向で、一等米の比率向上への期待は高まっています。また、ヒメトビウンカが媒介する縞葉枯病に耐性があり、ヒノヒカリと比べて葉いもちが発生しやすいものの、穂いもちには発展しにくいという特徴があります。 ネーミングのコンセプトは、「ひとたび食べると、恋するときめきが感じられるお米」という美味しさを表現したもの。その食味は、ヒノヒカリと同等で、粘りがあり粒がしっかりとしていて噛みごたえのあるお米です。日本穀物検定協会の食味ランキングで特Aを狙える品種だと思います。──「恋の予感」の栽培におけるポイントや注意点についてはいかがですか。石黒係長 ヒノヒカリと比べて発芽や初期生育が早い傾向にあり、育苗期間は夜温が高いと徒長しやすくなるので、注意が必要です。また、止め葉が長いので、コンバインのセンサーが止め葉に反応し、刈取り不良になるのを防ぐため、収穫時はコンバインの「こぎ深さ」を調整する必要があります。 ヒノヒカリと比べて稲株が横に広がりやすいので、「田んぼの中を歩きにくい」「こんな稲株で大丈夫か?」と組合員の方から疑問の声も出ましたが、一つひとつ──全国ではじめて水稲の新品種「恋の予感」を本格導入することになったきっかけを教えてください。石黒係長 当JA管内では、北部地域でコシヒカリ、南部地域でヒノヒカリを主に作付していましたが、南部地域では10年ほど前から、夏の高温によるヒノヒカリの品質・収量低下に悩まされてきました。特に平成22年夏の異常高温の年は、一等米がわずかしかない状況で、耐暑性のある代替品種検討の背中を押すことになったんです。いくつかの候補の中から、広島県の奨励品種「恋の予感」に的を絞り、地域ブランド米として推進することに決定しました。昨年は71haでしたが、今年は南部のヒノヒカリを全面的に「恋の予感」に切り替え、971ha実感レポート動画実感レポート動画ウェブで公開中!アクシズMX1キロ粒剤17JA福山市 営農経済部組合員課の石黒敬三係長瀬戸内海沿岸から中国山地、都市部まで広いエリアをカバーするJA福山市では、2600ha以上の水稲を作付していらっしゃいます。今年から本格的に導入した新品種「恋の予感」への取り組みについて、JA福山市 営農経済部 組合員課の石黒敬三係長にお話を伺いました。ウェブサイトに生産量日本一の「くわい」など、特産品の情報を掲載しています!http://www.jafukuyama.or.jp/tokusanhin.html「恋の予感」のパッケージ袋分げつが進むにつれ稲株が開いてゆく広島県新新品品種種「「恋恋のの予予感感」」にに全全面面切切りり替替ええ。。広広島島県県をを代代表表すするるブブラランンドド米米ををめめざざししてて。。
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