E0000_みちくさプレス73号
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水稲吉司さんの一番の悩みのタネは、 岡田さんが4年前から本格的にはじめたのが、プリグロックスLによる『稲刈取後除草』。これは、ヒエなどの雑草が種を落とす前に枯らして翌年の発生を軽減する技術です。岡田さんは、従来の除草体系に加えて、収穫後なるべく早くプリグロックスLの250倍液を10aあたり150ℓ、ブームスプレイヤーで散布していらっしゃいます。 「水稲連作の圃場では、3年続けて稲刈取後除草をしましたが、年々ヒエの密度が減って、4年目にはヒエが全く見当たらなくなり、ヒエ密度が100からゼロになった感じです。それに、手取り除草がなくなったので、パートさんの労働時間や人件費が減らせました。また、麦や大豆の作業にもまわせるから経営的にもプラスなんです」。 これからも水稲の省力化と品質に磨きをかけたい、と岡田さん。担い手の活躍に産地の期待は高まります。農業についてちょっとひとことトラクターなどにGPSをつけて、農業経営ソフトで管理しています。例えばパソコン上で、どの圃場でどんな経路でトラクターが動いているかが確認できるので、作業の効率化に役立ちます。農家もITをうまく取り入れる必要がありますね。  JAあいち豊田管内の岡田不耕起V溝直播栽培の水田の雑草対策でした。以前の除草体系は、播種後出芽前と入水4〜5日前に茎葉処理除草剤を1回ずつ、入水4〜5日後に初・中期一発処理除草剤を散布、その後、ヒエの多発した場所にスポッ ト処理、というもの。それでも7月ごろになると、ヒエがおさえきれず、パートさんに手取り除草をお願いしていたそうです。 「水稲連作圃場はヒエが多い。足場が不安定なうえ、条間腰をかがめながらヒエを抜き、それを束ねて圃場の外に出さなきゃいけないから、重労働なんです。中でも1ha区画の圃場では、特にヒエがひどいので、抜いても抜いても先が見えないし、幅1メートルの範囲を50メートル進むのに1時間かかる。私もパートさんもよく悲鳴を上げてましたね(笑)」。以前はヒエがおさえきれずにパートさんが7月に手取り除草年々ヒエの密度が減って4年目にはまったく見当たらなくなった■直播水稲の防除スケジュールタッチダウンiQ茎葉処理除草剤初・中期一発剤プリグロックスL稲刈取後除草翌年3月播種193月播種4月5月入水6月7月8月9月10月収穫実感レポート動画実感レポート動画ウェブで公開中!プリグロックスL豊田市AICHI岡田さんに聞きました!プリグロックスL 実感レポート3年続けて稲刈取後除草を実施。3年続けて稲刈取後除草を実施。本田のヒエの密度が本田のヒエの密度がゼロになった気がします。ゼロになった気がします。愛知県豊田市岡田吉司さんご両親、パート従業員の皆さんとともに稲作、畑作を手がける大型農家。移植水稲21ha、直播水稲15ha、小麦・大豆35ha、梨60aを作付。 20センチという狭い間を歩いて岡田さんの「プリグロックスL」雑草防除日誌愛知

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