E0000_みちくさプレス73号
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にんじん付面積が減少し、産地維持が危ぶまれた時代がありました。それを機に、組合員と協議を重ね、生産体制の再編に踏み切ったんです。まず、発芽促進を目的としたコート種子による播種、不織布のベタがけによる早期出荷や、収穫作業の機械化などを昭和から平成にかけて行ってきました。 そして、生産者の労力負担軽減を目的として、平成18年には、コントラクター組織への収穫作業委託を行い、さらに一昨年からは、従来よりもコスト低減ができる真空播種機を部会で導入し、共同利用しています。こうした取り組みによって、管内の労働力不足をカバーし、面積拡大を実現しました。──生育状況を見て収穫適期をきめ細かく決めていらっしゃるそうですね。神谷さん 収穫日に基づき、播種を行っていますが、生育状況によって収穫適期を調整しています。JAと人参部会で構成された品質向上委員会のメンバーが、収穫予定日の2週間前に掘り取り調査を行い、生育状況を見たうえで収穫日を判断します。──にんじんは、どのぐらいの規模で作付されているのでしょうか。佐々木課長 管内では、冷涼な気候を活かして昭和30年代から、にんじんの規模拡大を進めてきました。昨年は作付面積180haで、今年は240haまで拡大しています。主な品種はβ312、晩抽天翔、天翔五寸、向陽2号。にんじんを含めた農畜産品ならびに加工品は「知床の土のかおり」というオリジナルブランドで販売しています。──にんじんの作付面積は、どのようにして拡大されたのでしょうか。佐々木課長 昭和60年代に一度、収穫作業の労働力不足などからにんじんの作7JA斜里町 販売部青果課の神谷雅希さん(左)、同JA人参部会の崎田克宏部会長(右)不織布によるベタがけ選果場でのにんじん洗浄工程収穫から洗浄・箱詰め・予冷までを2時間以内で北はオホーツク海に面し、東南には世界自然遺産に登録された知床を有するJA斜里町。畑作三品とにんじんを加えた4作による輪作を手がけていらっしゃいます。大規模面積ならではのにんじんづくりについて、同JA販売部 青果課の佐々木真実課長、神谷雅希さん、人参部会の崎田克宏部会長にお話を伺いました。当JAオンラインショップでは、管内産小麦使用のラーメン、そば、うどんや旬の野菜など、多彩な商品をご購入いただけます。http://www.ja-shari.or.jp/onlineshop.html実感レポート動画実感レポート動画ウェブで公開中!アミスターオプティフロアブル北海道播播種種・・収収穫穫のの省省力力化化でで、に、にんんじじんん面面積積拡拡大大へへ。。収収獲獲かからら箱箱詰詰めめ・・予予冷冷ままででをを22時時間間以以内内にに。。

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