H0427_みちくさプレス72号
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─水稲の病害虫防除、そして今後の取り組みについてはいかがでしょうか。勝谷次長 大量に飛来して、あちこちで坪枯れの被害が発生し問題になっていました。トビイロウンカは6月下旬から梅雨前線に乗って飛来するので、初期防除でいかに抑えておくかが重要になります。当JAでは、3年前からデジタルバウアー箱粒剤(以下、デジタルバウアー)の試験を行ってきましたが、ほかの圃場と比べると効果は一目瞭然で、デジタルバウアーの圃場は坪枯れの被害がまったくありませんでした。そこで、今年から、中生以降の品種の防除暦にデジタルバウアーを採用し、万全を期しています。今後は、地域別の水稲品種構成を維持し、現在の品質をさらに高いレベルに向上できるように取り組んでいきたいと思います。後の11月までには最低でも1回、耕起を行い、土壌改良資材を投入して土壌の保肥力を高めるよう指導しています。また、大手酒造メーカーとの契約栽培で、「日本晴」「中生新千本」を掛け米として年間4万俵以上出荷していますが、反収10俵を目標とし、チッソ成分は主食米より2~3割多めの反あたり10キロを投入するように指導しています。─そうめんなどの加工品も手がけているとお聞きしました。勝谷次長 手延べそうめん「鳴な瀧た乃の糸い」を加工・販売しています。JA窓口や管内農産物直売所で販売している人気商品です。また、当管内は、まとまった面積でりんご生産を手がけている国内最南端産地でもあり、直売所では管内産りんごのジュースやジャムを販売しています。管内産小麦を使用した2年前にトビイロウンカが水稲デジタルバウアー箱粒剤 るきと Ⓡ稲6Ⓡデジタルバウアー箱粒剤の適用病害虫(抜粋)使用時期作物名●抵抗性ウンカ類に優れた●フタオビコヤガなどチョウ期のウンカ類までカバー。防除効果。目害虫にも高い効果。管内産小麦使用のそうめん「鳴瀧乃糸」南部地区のヒノヒカリ(デジタルバウアー採用地区)■JA山口中央管内のヒノヒカリ防除スケジュール5月6月デジタルバウアー箱粒剤箱苗移植※1 発生状況により穂いもち防除が必要な場合があります。 ※2 ウンカへの効果は収穫期まで持続しますが、抵抗性マネジメントの観点から本田での防除をおすすめします。ヒノヒカリのほか、日本晴、中生新千本、にこまるの防除暦にもデジタルバウアーが採用されていますいもち病※1コブノメイガフタオビコヤガニカメイチュウイネミズゾウムシイネドロオイムシウンカ類、ツマグロヨコバイ1回カメムシ(ウンカ)防除飛ばせる!ウンカチョウ目防除ウンカカメムシ防除ウンカへの効果が収穫期まで持続します。※2■デジタルバウアー箱粒剤で防除できる病害虫と持続性育苗箱1箱あたり50g 1回処理一般的な箱粒剤出穂期~収穫期にもウンカ防除が必要春耕起田植え中干し7月8月無人ヘリ防除無人ヘリ防除1回目生育9月10月11月2回目出穂収穫収穫秋耕起適用病害虫名いもち病、イネミズゾウムシ、イネドロオイムシ、ウンカ類、ツマグロヨコバイ、フタオビコヤガ、コブノメイガ、ニカメイチュウ、(箱育苗)イネツトムシ水稲用殺虫殺菌剤●箱処理で、いもち病、収穫移植3日前~移植当日病害虫防除ニュースデジタルバウアー箱粒剤

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