発酵鶏ふんなどを投入し、平均反収が10俵に向上水持ちが良くない水田でもオモダカなどの多年生雑草によく効いた 「田んぼ1枚ごとに原価計算し、収益を考える」と話すのは取手市の水稲農家飯塚高市さん。圃場一枚一枚の資材・農薬、作業時間、売上などを細かに記録し、それぞれの圃場をいかに黒字化するかをめざしている、とおっしゃいます。食味と収益を上げるために、飯塚さんが試行錯誤を重ねるのは土づくり。10年前から発酵鶏ふんを反あたり150キロ圃場に投入するなどの取り組みを始めました。 「以前の平均反収は8俵ぐらいだったんだけど、発酵鶏ふんを入れて2年目には反収9俵とれたんだ。それで本格的に散布をはじめて去年の平均反収は10俵。食味も上がったんじゃないかな」。高品質・高収量をめざす飯塚さんの課題だったのが、クログワイ、オモダカなどの難防除雑草対策でした。近隣にある手賀沼の水を引いていることから、もともと雑草の種が多いのだとか。そこで地元の農業資材店の紹介で、昨年はじめて使ったのがアクシズMX1キロ粒剤(以下、アクシズMX)。特に難防除雑草の多い3haの圃場において、代かき時に初期剤、田植え20日後にアクシズMXを散布しました。 「水持ちの良くない田んぼにアクシズMXをまいたんだけど、クログワイ、オモダカ、イヌホタルイとか難防除の雑草にすごく効いたんだ。他の剤もいろいろ試したけど、多年生雑草にはアクシズMXがいちばん効いたね。例えば、オモダカなんか、最初に矢尻の葉っぱがねじれるように倒れて、そのあと葉っぱが枯れ落ちて、最後は溶けるようになくなってた。目に見えて効果があるから安心感があったね。だから後期剤も必要ないよ」。息子さんやアルバイトとともに 7力を合わせ、水稲面積を30haに増やすのが今後の目標、と面積拡大に意欲的な飯塚さんでした。水稲飯塚さんに聞きました!農業についてちょっとひとこと通常は坪当たり60株植えだけど、去年はコシヒカリで坪当たり38株の疎植を試験して反収10俵とれた。だから今年も38株植えに挑戦するよ。苗代や培土代も削減できるからね。■コシヒカリの防除スケジュール5月初期剤4月田植え6月7月8月9月収穫1キロ粒剤IBARAKI茨城県取手市田植え20日後アクシズMX1キロ粒剤アクシズMX1キロ粒剤 実感レポート茨城県 他のどの剤よりも多年生雑草にいちばん効いた。オモダカにもすごく効果があったよ。茨城県取手市 飯塚高市さんクチコミによる個人直販も手がける専業農家。息子さんはいちごとかんしょを、ご自身は水稲を担当する。水稲は20ha(コシヒカリ、みつひかり、あきだわら、ゆめひたち、ヒメノモチ)を作付。飯塚さんの「アクシズMX」雑草防除日誌
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