H0419_みちくさプレス71号
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JA岩井 営農経済渉外担当の大久保さんと。夏ねぎをレタス収穫期に定植し、高品質を目指すネギアザミウマとネギハモグリバエを同時防除秀美さん。5年ほど前から、夏ねぎの出荷量全国一を誇るJA岩井管内では、8月に収穫を迎える夏ねぎについて、一つの課題を抱えていました。「ねぎ生産者はレタスも    3作業が飛躍的に効率化した。つくってる人が多く、4月のレタスの収穫とぶつかるのを避けて、1月に夏ねぎを定植する。だけど、生育期間が長すぎるとねぎが老化して品質が落ちるんだ。それで、夏場でも若くて品質が高いねぎをつくりたいって、みんなが思ってた」と語るのは石塚生産者仲間とつくるアグリフリーセブンで、春に定植する作型の夏ねぎを試験し、現在その作型が管内にも広がりつつあります。 「定植機が普及して、定植レタスの収穫で忙しい4月でも夏ねぎを定植できるようになったから、8月に若くて高品質なねぎを収穫できるようになったんだ」。茨城でも、東北産に負けない夏ねぎをつくりたい。そんな想いを込めた試行錯誤は、作型の改良だけでなく、病害虫防除にも及んでいます。石塚さんは、昨年からアグリメックを導入。6月上旬と7月上旬・中旬にそれぞれ1回ずつ散布していらっしゃいます。 「最重要害虫はネギアザミウマだね。吸汁されると葉の青い部分に白い傷がついて商品価値が落ちちゃう。定植後の初期防除で、効果の高い剤を使っていかにきちんと密度を抑えておくかが重要なんだ。だから、定植後最初の防除でアグリメックを使ってるよ。効果は期待してた通り。初期のネギアザミウマ密度をしっかり抑えてくれてるね。ネギハモグリバエも同時防除できるから、ローテーション防除の組み方に余裕ができた、と石塚さん。今後も、高品質なねぎづくりに役立てたいと熱意ある口調でお話しいただきました。ねぎ石塚さんに聞きました!農業についてちょっとひとこと後継者対策としても儲かる農業を実践したい。そのためには、ねぎもレタスも“量より質”が大事だね。消費者に喜んでいただける、安全・安心で高品質なものを極めていくよ。アグリメック(他剤とのローテーションの中で3回散布)4月定植5月6月7月8月収穫IBARAKI茨城県坂東市■夏ねぎの防除スケジュールアグリメックアグリメック 実感レポート10日間は残効がある感じ」。茨城県           ネギアザミウマは初期防除が重要。だから、定植後最初の防除にアグリメックを使ってるんだ。茨城県坂東市石塚秀美さんJA岩井 園芸部所属、管内の有志で構成するアグリフリーセブン副会長。ねぎ1.2ha(春扇、羽緑、夏扇パワー、ホワイトスター、関羽など)、レタス(結球、非結球)を作付。石塚さんの「アグリメック」害虫防除日誌

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