─美幌町管内では、どのような農産物が盛んですか。北角さん 差が大きく、晴天率も高いという地域特性を活かし、小麦、ばれいしょ、たまねぎ、てんさいが盛んな大規模な畑作地帯です。アスパラガスの産地としても知られており、約50戸の生産者により年間30トン以上が出荷されています。─全国で初めて11月出荷の冬アスパラガスをはじめたそうですが、きっかけを教えてください。午来主査 1年半かけて根株を養成し、ハウス内に伏せ込んで新芽を収穫美幌町は夏期における寒暖アスパラガスは全国的にでは輸入品に頼っているのが現状です。冬アスパラガスの作型は、秋の低温遭遇によって露地のアスパラガス根株の休眠(萌芽停止状態)が起こり、その後ハウス内で春と勘違いしたアスパラガスが萌芽をはじめる特性を利用したものですが、秋の低温遭遇が十分でないと収量が低下するため、従来は12月が最速の出荷時期でした。美幌町では、「生育に必要な夏期の積算温度が高い」「秋の低温遭遇時期が早い」「ハウス内地温確保のための秋冬期の日照量が多い」という条件が揃っていることから、“伏せ込み栽培”にアスパラガス 7美幌みらい農業センターの午来 博主査(左)とJAびほろの北角春輝さん出荷された冬アスパラガス根株の定植保温された二重構造のハウスで、萌芽した新芽を収穫します春から初夏にかけての北海道の風物詩でもあるアスパラガス。北海道オホーツク地域で、国内初となる11月出荷の冬アスパラガスへの取り組みがはじまりました。秘訣やご苦労について美幌町役場経済部 美幌みらい農業センターの午来 博主査、JAびほろ 販売部青果課の北角春輝さんにお伺いしました。産地からのお知らせ!美幌産農産物を使ったラーメンやカレー商品、JA広報誌「グリーンタイム」などの情報満載のウェブサイトです。ぜひアクセスしてください。http://www.jabihoro.or.jp/11月に出荷できる産地がなく、市場ハウスの枠内に掘り取った根株を埋め込みます秋に、アスパラガスの根株を掘り取ります露地畑で1年半、根株を養成します伏せ込み栽培の流れ北海道みちくさ産地訪問産地訪問国冬ア内ス最パ速ラの「ガ11ス月で初プレ旬ミ出ア荷ム」を感実を現演し出た。
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