H0538_フォース技術資料
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■ネダニ類(ロビンネダニ)に対する防除効果【定植時処理】086420000()虫数(成・幼虫計)虫数(成・幼虫計)■クロバネキノコバエ類(チバクロバネキノコバエ)に対する防除効果15株あたりの生息虫数成・幼虫【生育期処理】フォース粒剤6kg/10a土寄せ前株元散布無処理無処理と比較し、定植当日のフォース粒剤作条土壌混和処理によりネダニ類のねぎへの寄生を抑制した。フォース粒剤は、クロバネキノコバエ類(チバクロバネキノコバエ)に対して高い防除効果を示した。フォース粒剤9kg/10a定植時作条土壌混和50フォース粒剤 9kg/10a無処理403020106/206/27定植7日後定植14日後2017年 福島県農業総合センター■品種:冬扇3号 ■定植日:6月13日 ■発生状況:少発生(放虫)■区制:1区3m×0.8m 3連制■処理時期・方法:定植時/作条土壌混和■調査項目:任意の条約50cm(約17茎)及び根圏土壌約500gから分離した成虫数および幼虫数。9080706050403020100幼虫成虫5/28処理7日後6/7処理17日後7/47/11定植21日後定植28日後6/16処理26日後5/28処理7日後16141210処理31日後処理21日後2018年 福島県農業総合センター■品種:冬扇3号 ■定植日:6月15日 ■発生状況:少発生■区制:1区3m×0.8m 3連制■処理時期・方法:7月24日(土寄せ前)/株元散布■調査項目:任意の条約30cm(約10茎)及び根圏土壌約500gから分離した成虫数および幼虫数。2017年 日本植物防疫協会■城研究所■品種:浅黄系九条 ■定植日:5月21日■発生状況:少発生(放虫) ■区制:1区1.0m×5.0m 3連制■処理時期・方法:定植時/作条土壌混和 ■調査項目:成虫/各区15株の株元周辺に生息する成虫数。 幼虫/各区15株の根部および土壌中の幼虫数。6/7処理17日後6/16処理26日後無処理12フォース粒剤9kg/10a土寄せ前株元散布処理21日後処理31日後処理21日後処理31日後15.7141.3ネダニ類 防除のポイント圃場の土質が酸性土壌(砂壌土、火山灰土壌)で、ねぎの連作圃場は発生密度が高くなる傾向にあります。高湿度で増加するため、梅雨前の4〜6月に定植する作型では特に注意が必要です。また、ネギ萎凋病はネダニ被害を助長するため、萎凋病発生圃場は同じくネダニに注意が必要です。上記が当てはまる場合は、定植時、または土寄せ前にフォース粒剤を処理しましょう。土寄せ前処理では、薬剤がしっかりと加害部の茎盤周辺に処理されるように、生育期前半に処理しましょう。クロバネキノコバエ類 防除のポイント主にチバクロバネキノコバエ(以下、チバクロ)とネギネクロバネキノコバエ(以下、ネギクロ)の2種による被害が確認されています。チバクロは未熟な有機物に誘導されて、そこに産卵し生息しますが、ネギクロは近年発生が確認された別種で、幼虫が新鮮な植物を加害する点から近緑種と異なります。主な食害部分は茎盤です。地下部の加害となるため、定植時、または土寄せ前にフォース粒剤を処理しましょう。土寄せ前処理では、薬剤がしっかりと加害部の茎盤周辺に分布するように、生育期前半に処理しましょう。前年度に被害が確認された圃場、その近隣圃場や連作圃場では、注意が必要です。防除間隔が1ヶ月以上空かないように注意しましょう。また、過湿な圃場環境は病害の発生とあわせてクロバネキノコバエ類の幼虫が多く発生するため、梅雨前に排水対策を行いましょう。

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