H0538_フォース技術資料
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■フォース粒剤適用害虫の範囲及び使用方法(ほうれんそう抜粋)■ホウレンソウケナガコナダニに対する効果被害度被害度●寄生虫数/10株●寄生虫数/10株86420000● 灌水に伴い好適な多湿条件● 土壌表面に生息し、有機物で増殖● 灌水の打ち切りで土壌が乾燥● 新芽の展開とともに湿度の高い 成長点へ移動2葉期● 新芽で増殖● こぶ状の突起や奇形葉が確認される● 新芽が黒変し、成長が止まるは種前のフォース粒剤はホウレンソウケナガコナダニの被害を抑制した。2016年 青森県植物防疫協会(多発生、被害は少発生)■区制:1区11.2㎡(無処理区は6.4㎡)、3連制■品種:アグレッシブ■処理方法:10月28日(は種前)に、手で均一に散布し、その後、ロータリーで耕起■調査方法:被害度は、3月1日(収穫期)に各区20株の芯葉部の被害程度を調査し被害度を算出寄生虫数は、3月1日(収穫期)に各区10株の芯葉部に寄生する成若幼虫を実体顕微鏡下で計数フォース粒剤 9kg/10a播種582016年 山口県農林総合技術センター(少発生)■区制:1区4.0㎡(約260株)、3連制■品種:トラッド7■処理方法:3月7日(は種前)に所定量を手で散布し、鍬で土壌表面を全面混和■調査方法:被害度は、4月21日(収穫期)に各区50株の被害程度を調査し被害度を算出寄生虫数は、4月28日(収穫期後)に各区10株の新芽に寄生する成若幼虫を実体顕微鏡下で計数フォース粒剤9kg/10a4葉期ホウレンソウケナガコナダニの食害痕503D粒剤30kg/10a6葉期8〜10葉期乾燥246無処理ホウレンソウケナガコナダニほうれんそうフォース粒剤のほうれんそうでの使い方ネキリムシ類9kg/10aは種前アファーム乳剤※但し、2回まで生育期散布1回全面土壌混和1回14作物名適用病害虫名土壌混和播種前多湿26.311D粒剤30kg/10a無処理は種前全面コナダニの増殖と被害の様子使用量使用時期土壌中の水分条件本剤の使用回数使用方法他殺虫剤をローテーションテフルトリンを含む農薬の総使用回数4050302025106005004003002001000難防除害虫ホウレンソウケナガコナダニホウレンソウケナガコナダニ 防除のポイント比較的低温・高湿度を好み、高温になるほど産卵数・孵化率は下がります。被害は低温時期のハウス栽培に多く、夏季には少なくなる傾向です。加害が進むと4葉期以降にコブ状の突起や奇形葉が生じますが、この症状が肉眼で確認できた時には防除は手遅れとなります。ホウレンソウケナガコナダニは土壌表面近くに生息することから、フォース粒剤の処理は作土に浅く混和し、ほうれんそうの播種深度と同程度に処理しましょう。土壌処理による防除だけでなく、生育期の散布剤との体系防除が有効ですので、本葉2葉期にアファーム乳剤、本葉4葉期にアファーム乳剤とは系統の異なる薬剤をローテーション散布しましょう。散布水量は薬液が地際部にしっかりとかかるように200ℓ/10a以上を推奨します。ほうれんそうでの上手な使い方と防除効果

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