Ⅰ–1Ⅰ–2Ⅰ–3フォース粒剤を全面土壌混和する場合は、処理土壌を十分に混和してください。薬剤が土壌中に均一に分布することで、対象害虫の侵入を防ぎ、安定した効果が期待できます。また、フォース粒剤は土壌に混和されることで、最大限の効果を発揮します。 ※薬剤の偏りが生じた場合、そこから対象害虫が侵入し、十分な効果を得られないことがあります。だいこんの株元に産卵を行うキスジノミハムシ、およびネキリムシ類、タネバエ、ホウレンソウケナガコナダニのように作物の株元に寄生する害虫を防除する場合は、薬剤の処理層が深度3〜5cm程度になるよう浅く土壌混和してください。コガネムシ類やネダニ類のように土壌中に生息する害虫を防除する場合は、一般的な深度で土壌混和を行ってください。株元散布において、十分な効果を発揮するためには、薬剤を作物の地際部にしっかり処理することが重要です。特にだいこんの生育期で使用する際は、播種2〜3週間後の葉が繁茂していない時期の使用をおすすめします。葉が繁茂してしまうと、繁茂した茎葉に妨げられて薬剤が適切に地際部に落ちず、期待する効果が発揮されない場合があります。また、だいこんの茎葉が濡れた状態で散布を行うと、薬剤が茎葉に付着し、局所的な枯れや縮葉などの障害が生じることがありますので、必ずだいこんの茎葉が乾いた状態で使用してください。※生育期前半の局所的な枯れや縮葉であれば、その後の生育や収量への影響はほとんどありません。フォース粒剤の防除対象害虫の多くは栽培作物以外の植物を食害して繁殖することができます。圃場の周辺部(畦畔、休耕地等)に雑草等が繁茂している場合、フォース粒剤の処理により作物圃場から忌避・逃亡した害虫は、周辺部の雑草を栄養源に繁殖を行い、薬剤の残効が弱まる時期に再度、圃場への侵入を開始します。より長く害虫の加害から作物を守る為にも、圃場周辺部の除草は継続的に行ってください。濡れた茎葉部に付着したときの薬害症状17十分混和されている場合混和が不十分な場合土壌表層に処理した場合害虫の逃避を遮断圃場周辺の越冬・侵入場所を除草定期的な殺虫剤の散布フォース粒剤の使用に際して、以下の点を留意することでより対象害虫に対して安定した効果を示します。全面土壌混和では混和作業を十分に行う対象害虫に合わせて土壌混和の深度を変える生育期の株元散布は薬剤を土壌表面にしっかり落とす圃場周辺雑草は除草する安定した効果を発揮するためにⅠⅠ
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