H0533_みちくさプレス87号
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全国のりんご生産量の50%以上のシェアを誇る青森りんごは、世界にもその名を響かせるブランドです。JAつがる弘前管内では約7140haの圃場で多くの生産者がりんごを栽培しています。今回は青森りんごのブランド発展を支えるための取り組みを取材しました。年間を通した出荷を支える国内最大の河東りんご施設新しいブランドとして消費者に浸透。より甘く、みずみずしい「葉とらずりんご」。りんご長期間、美味しさが楽しめる糖度・酸度・香りに優れるより甘く、みずみずしい食感が楽しめる「葉とらずりんご」青森県のりんご栽培の歴史は、1875年に3本のりんごの木が国から配布されたことに始まります。以来、夏から秋の冷涼な気候の下、生産者が血のにじむような努力を重ねながら、時代の変化や消費者の嗜好に合わせた栽培を続け、りんご王国、青森を築いてきました。なかでもJAつがる弘前は県内有数の産地です。主力品種はふじ、王林、つがる、ジョナゴールド。特にふじは甘みと酸味のバランスの良さで消費者の支持を集め、管内の生産量の半分を占めています。出荷先は日本のみならず、台湾や香港、タイ、ベトナム、シンガポールなどアジア各国にも輸出され、高い人気を誇っています。その出荷を支えているのが、日本最大の処理能力を持つりんごの出荷施設、「河東りんご施設」です。風圧でりんごについたほこりなどを飛ばすエアダスターや自動の箱詰め装置などの最新の設備が整っています。 「管内では9月から11月までにりんごを収穫しますが、河東りんご施設は、室温0℃で冷蔵保管できるため、年間を通して出荷することが可能となっています」JAつがる弘前の齋藤張ります。現在、管内で最も注力しているのが葉とらずりんごです。特にふじとつがるで、葉とらずりんごの栽培が進んでいます。葉とらずりんごは、その名の通り葉摘みをしていないりんごのこと。できるだけ遅い時期まで葉を残すことで光合成が進み、糖度が上がり、よりみずみずしく、おいしいりんごになるのです。その一方で、葉があることで光が当たらない部分が青みがかってしまう、というデメリットもあります。葉を残したままで、できるだけ均等に赤く色づかせるためには高い技術が必要です。  「冬場の剪定はりんごにどう光が当たるかを考えながら枝を落としたり、光の当たり方が均等になる誠部長はそう胸をストレート果汁100%ジュースを5名様にプレゼント!(詳細はP.14参照)       っかししとり肉果た9葉とらずりんごの特長葉とらずりんご青森県

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