H0533_みちくさプレス87号
11/16

病害虫防除は抵抗性の発達が課題ように栽培の過程で支柱を立てたり、実を回したりするなど、生産者は試行錯誤しながら葉とらずりんごの栽培技術を確立してきました」と、同JAの田村誠課長は生産者の苦労を教えてくれました。その甲斐あって生産量は年々増加し、2020年度の葉とらずふじは前年の1・8倍となりました。JAつがる弘前では、葉とらずりんごをより多くの消費者に届けようと、弘前市と連携しながら全国各地のデパートやスーパーでの販売促進活動も活発です。聞きなれない名前に最初はためらう人も多いそうですが、店頭で試食し、おいしさを実感してもらうことでファンも増え、新しいブランドとして消費者に浸透しています。新しいブランドの認知度が高まる一方、病害虫防除に関しては近年、りんごの殺菌剤、殺虫剤などへの抵抗性が心配されているといいます。そのような状況の中、JAつがる弘前管内では長い期間、ユニックス顆粒水和剤47とサイハロン水和剤を防除暦に採用していただいています。その理由を指導部の盛孝之指導係長にお伺いしました。「ユニックス顆粒水和剤47は落花直後からの黒星病対策に有効な剤として採用しています。サイハロン水和剤もシンクイムシへの残効期間が長いため、夏場の防除対策に役立っています。近年は耐性菌や殺虫剤抵抗性の発達でローテーション防除の組み立てが難しくなっていますが、どちらも安定した薬剤だと評価をしています。」生産者と一体となって日本が誇る青森りんごのブランドを守り続けるJAつがる弘前。今後も産地全体でたゆまぬ努力を続けていくことでしょう。材 料(2人前)河東りんご施設で1日に処理できるりんごは128トン。約51万2000個のりんごを日本国内や海外に出荷するJAつがる弘前 りんご部りんご課 齋藤 誠部長(左)、田村 誠課長(右)管内の防除について語るJAつがる弘前 指導部指導課 盛 孝之指導係長104月末からGWにかけて開催される弘前城のさくらまつりは有名ですが、その後、5月上〜中旬に開花するりんごの花を愛でるのがツウの楽しみ方。約7140haの園地が一斉にりんごの花で真っ白に染まり、本当に美しいですよ。りんご 1個カマンベールチーズ 1/2個4枚生ハム 適量お好みの葉野菜 4枚食パン(8枚切り) 大さじ1バター 少々塩 黒コショウ 適量        今回頂くのは、JAつがる弘前のりんご「ふじ」です。歯ざわりがよく、甘味と酸味のバランスがよい品種ですね。実はりんごっていろいろなお料理で応用がきくんですよ。今回はりんごの自然な「うまみ」を生かして、朝食やワインのおつまみにもぴったりのサンドイッチを作りますよ〜。皮ごと使ってりんごの美味しさを丸ごと味わっちゃいましょう!❶りんごは5mm幅の輪切りに、カマンベールチーズは薄切りにする。食パンはトースターで焼く。❷温めたフライパンにバターを溶かし、りんごの半量を入れて中火で両面を焼き、塩をふっておく。❸食パン2枚にそれぞれ、生ハム、りんごのソテー、カマンベールチーズ、葉野菜、残りの生のりんごを順にのせる。黒コショウをふり、残りの食パンで挟む。りんごは皮ごと芯をつけたまま輪切りに。時短になり、無駄もなく抗酸化力のあるポリフェノールもしっかり摂取できます。東京都中野区 ファミリークッキングスクール 浜内千波甘味たっぷりのソテーに、生のシャキシャキ食感が楽しいアクセント!りんごの爽やかな酸味と生ハム、カマンベールチーズは相性抜群ですよ。Point産地からちょっとひとこと今回の食材JAつがる弘前のりんご「ふじ」りんごソテーとフレッシュりんごのこだわりサンド

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る