田植え作業でのCO2排出も低減できる技術で、シンジェンタの種子処理技術を日本の水稲作における課題解決に向けて開発した、シンジェンタジャパン発の事例です。さらに、環境負荷低減という点においては、“ユニフォーム粒剤(土壌くん蒸の代替技術防除手段を適切に組み合わせたIPM ※3も重要なファクターと考えております。IPMについては、各都道府県の基本計画が順次発表されていますので、シンジェンタでもその方向性を理解して製品開発などを進め、現場での病害虫・雑草管理のニーズに「みどり戦略」の長期的な視点を融合していく提案を作ってまいります。また、作業省力化という側面では、ミネクトブラスター顆粒水和剤・ミネクトフォルスターSC(灌注処理による箱処理)、アミスター20フロアブル(無人航)”や空機による散布)など、「持続可能な農業」に貢献する製品・技術を多数ラインアップしております。私たちシンジェンタは、「持続可能な農業」達成に向けて10年にわたり取り組んできたグッドグロースプランからステップアップしていきます。これは「生産性の向上」と「環境負荷低減」の両立を可能とするためのイノベーションによる、シンジェンタグループ全社の新たな事業展開です。これからも私たちはグローバル企業としての強みを活かし、日本の農業の実態にあわせたソリューションを生み出し、国内農業活性化に貢献することで、「みどり戦略」などわが国の食料・農業戦略との調和を図りながら、農業現場の皆さまのお役に立ちたいと考えております。、各種の生産イノベーション等による持続的生産体制の構築加工・流通消費「持続可能な農業」について、Qシンジェンタのこれからの取り組みを教えてください。と2「生産性の向上」「環境負荷の低減」調達2015年にSDGs(持続可能な開発目標)が国連で採択されて以来、食料の安全確保、持続可能な農業に対する関心は世界中で広がりを見せています。わが国の農林水産省でも「みどりの食料システム戦略」が策定され、地域ごとの構想を構築する動きが始まりました。本特集では、「持続可能な農業」に対するシンジェンタの取り組みの現状と今後について、弊社技術企画渉外部 部長の吉田浩之がご紹介してまいります。※1 みどりの食料システム戦略:食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現するために、日本が策定した戦略。2050年までに、化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減、化学肥料の使用量30%低減などを目標に掲げる※2 耕作放棄地のお花畑化プロジェクト:(下記2次元バーコードから活動内容の動画がご覧になれます)玉川大学農学部、山梨県甲府市の養蜂家、雪印種苗株式会社、シンジェンタジャパンで『耕作放棄地のお花畑化プロジェクト推進協議会』を設立。耕作放棄地を利用してお花畑を創出している※3 IPM(Integrated Pest Management):各種の防除手段を適切に組み合わせて行う病害虫・雑草管理みどりの食料システム戦略概念図耕作放棄地のお花畑化プロジェクト革新的な種子処理技術「RISOCARE」田んぼの生き物調査での生き物採取シンジェンタの「持続可能な農業」への取り組みSyngentaが考える「持続可能な農業」巻頭特集2013年からの取り組み実績をベースに、「環境」と「生産性」を両立させた持続可能な農業へ。
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