みちくさプレス92号
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担い手への作業委託が年々増え続ける昨今、持続可能な農業のため、ますます“省力化”が問われる時代になりました。本特集では福島県、栃木県における水稲産地の「省力化」事例をご紹介します。、5aと小さい圃場や、変形した、10a手持ちの道具で使用でき、作業時間も大幅に短縮。粒剤と比べても遜色のない防除効果を発揮。新井田農園の新井田悟さんはのご実家で就農。サラリーマン家庭に育ち、農業はほぼ未経験、ゼロからの出発でした。地域の担い手として、耕作する圃場が年々増えているため、どう省力化していくかを常に考えて栽培しているのだそうです。新井田さんは、特に苗作りにかける時間を減らしたいと、高密度播種苗を全面的に導入。そのうち苗箱800枚、約8ha分で、ミネクトブラスター顆粒水和剤(以下、ミネクトブラスター)を購入され試験的に採用いただきました。これまでは奥様と2人で、播種時に粒剤の箱処理剤を使用されていましたが、施薬機への粒剤補給が間に合わず、播種後に手散布になってしまうこともあったそうです。そのため、粒剤切れにならないように常に2人のどちらかがチェックしていなければならないのを負担に感じていらっしゃいました。、16年前に奥様「ミネクトブラスターは、田植えの前日に所有している定置式動力噴霧器を使い、散布しました。粒剤をセットする作業工程がない分、時間的に半分程度で済み、助かりました。また粒剤は薬剤の量が十分かどうかわかりにくいのですが、ミネクトブラスターは水和剤なのでまんべんなく散布できていることを目で見て確認できるのも安心です」。以前より野菜の苗に殺虫剤を灌注処理しているので、箱処理を粒剤から水和剤の灌注へ転換する抵抗感も、特に感じてはいないそうです。効果の面でも、いもち病も出ず、害虫に関しても粒剤と比べて遜色がなかったと評価いただきました。「来年以降は、すべての苗箱で箱処理剤を粒剤からミネクトブラスターに変えようと思える結果でした」と今後の使用についての意欲を語ってくださいました。新井田さんの圃場1枚の面積は30aがメインであるものの圃場も点在するため、効率よく作業できることは何でも取り入れているといいます。作業省力化の技術を活用し、持続可能な農業を実現。粒剤に比べ、散布時間が半分程度に短縮長靴を履かない田植えを実現させたい 3ミネクトブラスター顆粒水和剤インタビュー記事全文はWEBで!磐梯山を望む新井田農園の圃場新井田さんの水稲防除スケジュール(ミネクトブラスター使用圃場)4月5月播種田植え殺虫殺菌剤ミネクトブラスター顆粒水和剤田植前日に動力噴霧器で灌注処理7月8月9月殺菌剤いもち病を対象に本田散布福島県会津若松市新にいだ井田 悟さんJA会津よつば あいづ西部営農経済センター管内で、水稲23ha、キャベツ30a、長ねぎ8aを奥様と2人で栽培。ドローンでの農薬散布なども請け負う。収穫殺虫剤カメムシ対象に本田散布10月

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