H0491_みちくさプレス84号_
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──現在、須高地区で栽培されている主なぶどうについてお聞かせください。小渕さん ンマスカット、ピオーネ、クイーンニーナ、ロザリオビアンコなどが栽培されており、私はその中のシャインマスカットを50a、種なし巨峰を23a、ナガノパープルを10aと、まだ市場に出回っていない新しい品種のクイーンルージュを小規模ながら栽培しています。──それらには、どのような特徴がありますか?小渕さん ──より高品質なぶどうを栽培するために、地域の生産者やJAとともに取り組んでいることはありますか?小渕さん 私を含め、この地域の生産者は「JAの方針に沿うのが大切」と考えており、JAには全幅の信頼を寄せています。たとえば病害虫防除に関しての農薬は薬調センターで供給されるのが習慣になっています。薬調センターとは、その年の防除暦に則り、最適な農薬をJAが選定し、それ巨峰、ナガノパープル、シャイ食べごたえのある締まった果肉から「ブドウの王様」と呼ばれている巨峰は日本最大の生産量を誇っています。また、ナガノパープルは須高の長野県果樹試験場で生まれた長野県オリジナル品種で、甘みが強く果皮までおいしく食べられます。そして、JAながの管内におけるぶどうの40〜50%を占めているのがシャインマスカットです。しまった果肉とたっぷりの果汁が特徴で、この地域の生産者は粒の大きさよりも食味を重視しています。──この地域ではどのようなきっかけでぶどう栽培が盛んになったのですか?小渕さん 私が農業を始めた50年ほど前は、この地域の果樹といえばりんごで、品種はほぼ100%ふじでした。ところが40年以上前に大きな台風が立て続けに襲い、地域で「収穫時期の異なる他の作物を始めたらどうか」という声が上がりました。そこで選ばれたのが、ぶどうとももです。この須高地区の土壌は扇状地のため石が多く地力は決して高いとはいえない反面、水はけが良いため、ぶどうやももの栽培に適していたんですね。ぶどう収穫を目前に控えたシャインマスカットJAながの 須高地区のぶどう部会副部会長 小渕三年雄さん丁寧に袋がけされた小渕さんの圃場 11おぶちみねお2016年に5JAが合併して誕生したJAながの。日本一の長さを誇る信濃川に流れ込むたくさんの支流によって作られた、なだらかな傾斜の扇状地は、水はけと日当たりのよい果樹栽培の好適地となっています。なかでも全国トップクラスのシェアを誇る「ぶどう」は、JAながのの未来を担う中心的な作物。その歴史とさまざまな品種の特徴、さらには栽培のポイントについて、同JA須高ぶどう部会副部会長を務める小渕三年雄さんに伺いました。おぶちみねお長野県ぶぶどどううがが結結ぶぶ生生産産者者ととJJAAのの強強いい絆絆。。未未来来をを担担うう若若いい力力ももすすくくすすくくとと成成長長中中!!

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