H0491_みちくさプレス84号_
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──JA管内のぶどう栽培の特徴を教えてください。安光次長 ま」と言われるように、雨が少なく日照時間が長い温暖な気候を生かしたぶどう栽培が明治時代から行われてきました。贈答品として人気が高く、地元や京阪神だけでなく東京の百貨店などでも販売されています。栽培はトンネル栽培が中心で、面積はピオーネが約41ha、シャインマスカットが約13ha、オーロラブラックが約4ha。それに温室ぶどうの栽培が約2haほどです。ぶどう生産協議会は、7つの地域の約360軒の生産者によって構成されています。──どんな点にこだわって栽培されていますか?岡山県のぶどう栽培は、花小野さん 穂の整形と摘粒をていねいに行い、形のいい房を作る房作りにこだわっています。理由は代表的なぶどう産地である山梨県や長野県に比べると、岡山県の産地は圃場が狭いためです。狭い圃場でも十分な収益が上がるように、手間暇をかけ大きな粒の揃った形の良い房を作り、贈答用に選ばれる高級なぶどうを目指しています。──2018年よりセイビアーフロアブル20を防除暦に採用していただいているとのこと。そのきっかけを教えてください。小野さん 2016年と2017年に管内で晩腐病が発生しました。晩腐病は収穫の際には見つからなくても、出荷後、輸送中に発症してしまうこともあります。出荷後に市場からクレームが届いたこともありました。  「これはなんとかせねば。良い剤がないだろうか」と探していたときに、セイビアーフロアブル20の話を聞き、試験データなど情報を集めた結果、晩腐病への予防効果が安定して高い剤だとわかりました。果樹の場合、剤による汚れや果粉溶脱がないことも重要です。セイビアーフロアブル20は汚れが少なく、商品性を損なう心配もないと判断したことも採用の決め手になりました。──実際の効果はいかがでしたか。小野さん セイビアーフロアブル20を使っていない県内の産地では、昨年も晩腐病が出たという話をよく聞きました。岡山県は「晴れの国おかやぶどう狭い圃場での収益性を高めるために、形の良い房づくりをめざす写真左からJA岡山東 営農部安光博重次長、同JA営農部広域営農指導員佐近俊幸さん、同JA営農部営農指導課白谷有希さん、JA全農おかやま資材部肥料農薬課岡田知里さんピオーネは糖度17度以上、一房500〜600gを目標に栽培西日本最大のぶどうの産地、岡山県。温暖な気候を生かし、県内各地でぶどう栽培が行われています。なかでもJA岡山東管内は、県内有数の産地。ピオーネ、シャインマスカットを中心に岡山県のぶどう栽培をけん引しています。JA岡山東管内の栽培のこだわりと、目指すぶどう栽培について、生産者の指導をするJA岡山東営農部営農指導課統括営農指導員の小野俊朗さんと同JA営農部の安光博重次長にお伺いしました。岡山県手手間間暇暇かかけけたた大大粒粒のの揃揃っったた房房づづくくりりでで、、西西日日本本最最大大のの産産地地、、岡岡山山ののぶぶどどううををけけんん引引。。15

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