H0491_みちくさプレス84号_
20/24

当管内では平成6年に会「シアルミドルイースト2014」では、世界141社の中から革新的な10社に贈られるイノベーション賞を日本で初めて受賞しました。また、緑茶そのままの色とうま味を再現したペットボトル緑茶の「まじめな甚兵衛どんの有明茶」も人気商品です。──茶の品質向上に対する取り組みについて教えてください。フィールドサーバーというシ取違さん ステムを試験導入中です。これは、各圃場に設置したセンサーで地温や株面の温・湿度などのデータを取得し、その──近年の課題とその課題への取り組みについてお聞かせください。取違さん 500haだった茶栽培面積が、その8年後には800ha、現在は約1000haまで拡大しています。以前は面積を増やして収益も向上させるやり方でしたが、ここ数年は茶価低迷を受け、工場の増設や労力増強といった新規投資が難しい時代に突入しました。だから、工場の処理能力を上回る面積がある場合は、工場へ投資するのではなく、他の茶工場に加工だけ発注したり、摘採が集中する時期には荒茶加工だけを他の茶工場に依頼するなど、面積を増やした分はアウトソーシングするという考え方にシフトし、それを定着させるようにしています。──茶の海外輸出がさかんとお聞きしましたが、その取り組みについてはいかがですか。取違さん 取引をしている茶問屋さんによって輸出先が異なるのですが、当管内ではEU、米国、台湾、モンゴルなどへの輸出に向けた製品を生産しています。輸出先の国・エリアによって使用禁止農薬の製品が異なったりするので、それに応じた防除や摘採時期の指導をしなければなりません。また、イスラム教の戒律に沿って製造された商品を証明するシステムのハラール認証を全国のJAではじめて取得するなど、インバウンド(訪日外国人観光客)による消費への対応にも万全を期しています。──オリジナルの茶商品も開発していらっしゃいますね。取違さん 管内で栽培する品種を独自にブレンドした緑茶商品シリーズ「うるわし和茶」は、うるわしいほどの綺麗な緑色が特長で、そのブレンド内容によって9種類の商品をリリースしています。アラブ首長国連邦で開催された食品展示乗用型摘採機による摘採JAあおぞら茶業センター 調査役の取違弘一さん(右)と弊社福岡支店 長沢慎太郎(左)急須で淹れたお茶を再現した「まじめな甚兵衛どんの有明茶」茶の生産量全国2位の鹿児島県。その中でも指折りの茶産地であるJAあおぞらでは、100名以上の生産者が約1000haの面積で茶栽培を手がけています。管内ではゆたかみどり、さえみどり、やぶきた、おくみどりなど多様な品種を栽培。海外輸出用の茶も積極的に展開していらっしゃいます。産地の課題や輸出、品質向上への取り組みなどについて、JAあおぞら茶業センター調査役の取違弘一さんにお話を伺いました。表紙の茶の写真は取違弘一さん撮影の写真を使用させていただきました。シアル ミドルイースト2014に出展。取違さんの左はJAあおぞらの横峯理事長19抽選で5名様に「うるわし和茶」をプレゼントします!※詳細はP.22をご覧ください鹿児島県EEUU、米、米国国、台、台湾湾ななどど世世界界にに緑緑茶茶をを。。品品質質向向上上ののたためめ生生産産者者やや茶茶工工場場がが協協力力しし合合いい、、

元のページ  ../index.html#20

このブックを見る