H0491_みちくさプレス84号_
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──50年以上前から、かぼちゃ栽培が盛んだそうですね。中尾さん 所属しており、指宿市の南側にあたる山川地区は排水性の良い火山灰地帯であることから、特に面積が集中しています。しかし、近年は生産者高齢化などの要因で面積が減少しており、5年前に130haあった栽培面積は93haほどになりました。面積をどう維持していくかは今後の課題ですが、省力化を目的とした新品種の導入など、引き続き対策を講じていきます。──どのような品種を栽培されていますか。西田会長 現在のメイン品種は、えび  3すかぼちゃ、くりゆたか、くりほまれですが、部会では数年前から新品種「栗五郎」を導入し、順調に作付面積を増やしています。栗五郎は着果性と収量性に優れるという特徴がありますが、着果後は芽の勢いが落ちるので脇芽切りの手間を省くことができ、栽培が従来品種よりも容易になります。私自身も今年から導入し、その省力性に注目しているところです。──かぼちゃ栽培のポイントについて教えてください。西田会長 指宿産ブランドのかぼちゃは、ものすごく手間暇をかけて栽培されています。例えば、定植の前には麦を播種し、定植後に刈り取って泥ハネ防止や風対策のための敷きワラにする。それと、栗五郎以外の品種は、定植から収穫までの約3ヵ月の間に3回も脇芽の芽切りをします。剪定バサミを使ってしゃ南瓜部会には350名ほどがみながらの作業は1日20aぐらいこなすのが精いっぱいなので重労働なんです。それから、かぼちゃがソフトボール大のころには、発泡スチロール製またはプラスチック製のフルーツシートをかぼちゃの下に敷いています。輸入物のかぼちゃなどでよく果頂部が黄色く変色した「蛍果」を見かけますよね?管内ではフルーツシートを敷くことで果頂部とシートの接地面積が最小限になり、光が入りやすくなりまんべんなく着色することで蛍果を防止しています。また、着色がほどよくなったころには、日焼け対策として1個1個にクラフト粘着テープを貼っていくんです。作業は中腰でやっていくので、本当に大変なんですよ(笑)。ほたるかかぼちゃ集荷時のかぼちゃ泥ハネ防止や風対策として麦を敷きワラにJAいぶすき 中央経済課の中尾友亮さん(左)と南瓜部会の西田光宏会長鹿児島市喜入地区・指宿市・南九州市頴娃地区を管内とするJAいぶすき。そらまめ、実えんどうなどのブランドを持つ同JAでは、かぼちゃも特産物のひとつ。作付面積は春かぼちゃ約93ha、秋かぼちゃ約44haで、北海道に次ぐ面積を誇る鹿児島県の約4割を占めています。かぼちゃ栽培へのこだわりや防除について、JAいぶすき中央経済課の中尾友亮さんと南瓜部会の西田光宏会長にお話を伺いました。かぼちゃ鹿児島県フフルルーーツツシシーートトななどど、た、たゆゆままぬぬ栽栽培培管管理理でで生生産産量量はは鹿鹿児児島島産産のの44割割をを占占めめるる。。

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