JA十和田おいらせでは、ねぎをはじめ、にんにく、ながいもなど野菜全体をくくるブランドとして「十和田おいらせミネラル野菜〜TOMジ)〜」を立ち上げ、市場や消費者などへのPRを展開していらっしゃいます。この取り組みは、最新の診断システムにより土壌を定期的に診断し、その分析結果に基づいた施肥指導を実施。糖度と硝酸の基準値を満たしたミネラル豊富なおいしい野菜をTOMするものです。JA十和田おいらせ指導やさい部指導課の杉山憲雄課長に詳しく伺いました。「過剰な肥料は投入せず、野菜にあった適正量を守りながら、不足したミネラル成分(微量要素含む)を補って養分バランスを整え、健康な土にするんです。こうした土づくりを部会員が徹底することVEGE※(トムベVEGEブランドで出荷で、ブランドねぎ『ぼけしらず』も、100%TOMされています」。「日持ちが良く食感もいい」と市場から - -- 5 評価されるブランドねぎ「ぼけしらず」。鮮やかな緑と艶やかな軟白の境目がはっきりとしていて、色がぼけていないことがそのネーミングの由来なのだそうです。「ぼけしらず」の特徴や栽培について、同JAの杉VEGEとして出荷山課長はこう言います。「甘みが強く、苦み・エグみが少ないのが味の特徴です。緑と白の境目をクリアにするために、土寄せの際には、株元にしっかりと土を入れ、手作業で土を抑えることで境目のボケを防いでいます」。「ぼけしらず」の出荷時期は7〜11月がメインになるそうですが、同JAのねぎ専門部会では、出荷開始前に目ぞろえ会を行い、8月・9月には全部会員の出荷ねぎに対して品質検査を実施。ブランドの維持と品質向上を図っていらっしゃいます。同JAねぎ専門部会に所属し、2haのねぎを作付する平■龍德さんに、ぼけしらずの栽培について伺いました。「ねぎは肥料が多すぎてもダメだし、足りなくて肥効が切れると病気が出やすくなる。気温や降雨によっても肥効が違ってくるから、毎年試行錯誤なんです。ぼけしらずねぎは土寄せが勝負なので、4〜5回ぐらい土寄せをしますが、秋冬ねぎの軟白の長さは規定が30〜40センチ。生育期が夏なので伸びが早く、40センチ以内に収めるのは大変です」。ねぎの問題病害であるべと病とさび病は、降雨が続くなどの条件で多発する病害。ぼけしらずねぎの品質向上のために、防除にも管内の皆さんが熱心に取り※TOM■VEGE=T(十和田)、O(おいらせ)、 M(ミネラル) VEGE(野菜:Vegetable)青森県バランスのとれた健康な土づくりを推進株元にしっかり土を入れ色のボケを防ぐべと病にはユニフォーム粒剤、さび病には「頼みの綱」のアミスター20フロアブルこまめな土寄せで軟白部分をつくるJA十和田おいらせ 指導やさい部指導課の杉山憲雄課長奥入瀬の清流と自然に恵まれたJA十和田おいらせ管内。その環境を活かし、日本一の出荷量を誇るにんにくをはじめ、様々な野菜を生産していらっしゃいます。その中でも市場から高い評価を集めているのが、ブランドねぎの「ぼけしらず」。管内では200名以上の生産者によって作付面積約100ha、出荷量3000トン以上のねぎが生産されています。今回は「ぼけしらず」への取り組みについてお話を伺いました。甘甘みみががああるるとと市市場場かからら評評価価。。ミミネネララルル豊豊富富ななねねぎぎ「「ぼぼけけししららずず」。」。棚棚持持ちちがが良良くく、、
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