H0491_みちくさプレス84号_
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秀幸さんを訪問しました。群馬県はこんにゃくの生産量が全国トップ。その中でも最大 の産地である北毛地域の髙橋生子から3年栽培する3年生販売玉は、2年生のものと比べて収量が向上することから、髙橋さんの採種圃場では3年生の比率を3割まで高めているそうです。また、髙橋さんが最もこだわるのは、「培土作業を2回実 施」すること。近年は省力化のため、2回目の培土は省略する生産者が大半を占める中、髙橋さんは植付け時と6月上旬の2回、培土を実施。昨年は、1回しか培土をしない周りの生産者 が干ばつ・台風の影響で2〜3割減収した中、髙橋さんの圃場は減収しなかったといいます。「生育期に雨などで土が流れて畝が低くなると、葉が混んでくるから風通しが悪くなる。だから、生育期の6月上旬にもう1回培土をして風通しを改善してやるんです。施肥も2回の培土時に分散できるから、病気が出にくくなって収量が向上するんですよ」。そんな髙橋さんが最も注意しているのが、白絹病の防除。そのため3年前、採種圃場に対してユニフォーム粒剤を導入し、2回目の培土時に10aあたり9kgを手動の散粒器で散布していらっしゃいます。「販売玉圃場の元となる種イモは重要なので、主に採種圃場に使っています。白絹病に効く薬剤ってほとんどなかったんですが、ユニフォーム粒剤の導入以来、白絹病を見なくなりましたね。根腐病も抑えてくれるので安心感が違います」。また、白絹病が抑えられたことで、収量がアップした、と髙橋さんはうれしそうに話します。「採種圃場の株を引っこ抜いてみたんだけど、ユニフォーム粒剤の圃場は毛細根が多くて根張りがいい。だから、種イモの生子のつきがいいんです」。今後も主に採種圃場でユニ  きご    ごき 8フォーム粒剤を活用していくという髙橋さん。管理の目が届く範囲内の面積を維持し、収益を最大化していきたい、とお話しくださいました。2回培土にこだわって栽培毛細根が増え、 生子のつきもよくなったこんにゃく川場村GUNMA殺菌剤元肥植付・培土追肥・培土ユニフォーム粒剤開葉期10〜12日間隔でローテーション防除主に腐敗病、葉枯病を対象とした殺菌剤を散布収穫(12月まで)髙橋さんに聞きました!4月5月6月7月10月11月■こんにゃく(採種圃場)の防除スケジュール土壌消毒後継者についてちょっとひとこと近隣の産地には、こんにゃく栽培中心で経営がしっかりした30代の後継者が多い。こんにゃく栽培専業で高級車などに乗っている若手もいます。熱心にこんにゃく栽培に取り組む姿を親が子供に見せているので、子供が農業を継ぎやすいんでしょうね。群馬県利根郡川場村髙橋秀幸さん専業農家の3代目。ご両親、奥様、ご長男、パートさんとともに、こんにゃく10ha(みやままさり)、水稲60aを作付。ユニフォーム粒剤 実感レポート群馬最近は白絹病を見なくなった。根張りが良くなって収量も上がりましたね。髙橋さんの「ユニフォーム■粒剤」病害防除日誌

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